INDY CAR

車高が下がってしまったマシンにてこずり、ロジャー安川15位でレースを終える。

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第16戦 Watkins Glen Indy Grand Prix presented by Argent Mortgage
決勝レポート:9月25日(日)
2005年のIRLインディカー・シリーズ最後のロードコース戦ワトキンス・グレンでの決勝日は、前日の夜から広がっていた雨雲に覆い尽くされており、早朝から雨が降るグズついた空模様。ただ、その分冷え込みも収まったようで、午前8時の気温は17度と昨日よりも10度も高かった。午前9時30分からの決勝前最後の走行セッションを前に、降っていた雨は上がり、それと同時に吹き始めた風速4〜6m/sという強い南風もあって、午後3時45分スタートのレースに向け、路面はどんどんと乾いていった。完全なウェット路面で行なわれた午前中の最終プラクティスでは、ドレイヤー&レインボールド・レーシングはセッション前半にピットストップの練習を行ない、後半にレースセットを詰める予定であったものの、マシン・リアエンドにある赤いレイン・ライトがコクピットからのスイッチ操作でも点灯せず、オフィシャルから指示を受け、周回を中断しなければならなくなった。レイン・ライトの接続が外れていたことが原因であったが、走行アタックをする時間もなくこのセッションは終了。安川のタイムはトップから10秒落ちの18番手(1分58秒5555)に留まった。
そして迎えた決勝レース。17番手グリッドからスタートしたロジャー安川であったが、24号車はマシンが底を打つ、という症状に見舞われていた。ブレーキング時はもちろんアップダウンの坂道部分でも底を打っている状態で、思うようにタイムを上げられない。そのため、26周目にはラップダウンに陥った。29周目に行なった3回目のピットインで、ようやくその症状は治まったものの、コーナー・ウェイトがズレてしまっており、我慢の走りを強いられることとなった。
序盤は最後尾まで落ちてしまった24号車だったが、そのような状況の中でも、安川はタイムを詰めていき、45周目にはレース中のベストラップ1分35秒9846まで、なんとかタイムアップを果たした。しかし、レース前半に築いてしまった2ラップのビハインドは解消することができず、15位でレースを終えた。
次戦は2005年インディカー・シリーズ最終戦となるToyota Indy 400。10月16日(日)、アメリカ大陸を西に横断したカリフォルニア・スピードウェイを舞台に200周(計400マイル)でのレースとなる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「レースを走り始めるとマシンは底を打っていて、昨日までのクルマと全く違うものになっていました。このままじゃ走れないからと最初のピットで車高を上げるよう指示を出したのですが、コースへ出て行くとそれまで以上に底を打っていて、結局この車高の問題を解消するまでに3回のピットインを要することになり、ラップダウンもしてしまいました。車高を上げたら今度はコーナー・ウェイトが狂ってしまっていてブレーキングをすると右へ行くのか左へ行くのかわからない、まっすぐ走らないようなクルマになってしまいました。ドライバーとしては、走るしかありませんから走り続けましたが・・・。また、今回はイエロー・コーションの出るタイミングも悪くて、本当に散々でした。15位でゴールというのはちょっと納得行かないですね。次戦で今シーズンは最後のレースとなってしまいました。次回は地元のレースですし、友だちも来るので、みんなの前で活躍しているところを見せられるようにがんばりたいと思います」