INDY CAR

練習走行ではトップに食い込むタイムを記録し、ロジャー安川、15番手グリッドを獲

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第15戦 Peak Antifreeze Indy 300 presented by Mr. Clean
予選レポート:9月10日(土)
IRLインディカー・シリーズ第15戦の舞台は、イリノイ州ジョリエットにあるシカゴランド・スピードウェイ。このサーキットは、アメリカで3番目に大きな都市、シカゴからクルマで40分ほどのところに位置している全長1.5マイルのDシェイプド・オーバル。ターンのバンク角は18度、フロントストレートにも11度のバンクがついており、路面もスムーズで、毎回ハイスピード・バトルが展開されている。そして、シリーズ史上最も僅差でのゴールを迎えた舞台としても知られている。ハイスピードオーバルを得意とするドレイヤー&レインボールド・レーシングは、この戦いに向けて事前のテストにも参加し、準備を整えてきた。そして迎えたレース初日。この日は予選前に2回の練習セッションが用意されており、24号車は、セッション前半の走行となる1グループ目に振り分けされて、練習走行に臨んだ。ロジャー安川は、この1回目の練習走行から順調な走行を重ね、トラフィック内でのドラフティングを使ってグループでトップ、セッション総合でも4番手のタイム(平均時速215.346マイル)を記録し、24号車はテストの成果を反映した順調な仕上がりを見せていた。
しかし、マシンから降りたロジャー安川は「トラフィック内では安定しているが、単独での走行は遅い」とコメント。スプリング・パッケージを変えるなど、さらなるセットの詰めを行ない、2回目の練習走行に臨んだが、大きなゲインのないまま、練習セッションを終えることとなった。
そして迎えた予選。18番目にコースインした安川は、ウォームアップ周回で210マイル台までタイムを削り、計測周回は、212.720マイル、212.654マイルでに留まり、後方に沈むこととなった。結果、予選終了時点での順位は18番手だったものの、車検で失格車両が出たため、安川は15番手グリッドを獲得することとなった。
また、この日チームは、IRLインディカー・シリーズ第17戦(最終戦)で、2004年のIRLメナーズ・インフィニティ・プロ・シリーズのチャンピオンであるティアゴ・メディロスを参戦させると発表。安川と2台体制で最終戦を戦うこととなった。彼のマシンはゼッケン44を付ける予定。
明日は午前8時30分より30分間、ファイナル・プラクティスがあり、午後12時45分(日本時間9月12日午前2時45分)、200周300マイルのレースがスタートする。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「先日のテストに参加したので、レース用セットは良いレベルになっています。ドラフティング内は安定していて、走り出しは良かったんですが、単独走行ではスピードダウンしてしまって、あまりにも遅過ぎる。これが課題です。細かな部分の調整が積もり積もって全体的にドラッグが大きくなっているんじゃないかと思います。ドラフティング内でのマシンの状況はさらに良くなっているのでレースではパックに付いていって走りきりたいと思います」