INDY CAR

IRL第14戦ソノマ シリーズ初の常設コース戦でA.バロンが3位 R.ブリスコが初PP獲得。予選最前列独占も、無念のリタイア

<TOYOTA>
IRLインディカー・シリーズ第14戦の決勝レースが8月28日(日)、米カリフォルニア州ソノマにあるインフィネオン・レースウェイで行われた。
第3戦セントピータースバーグでの市街地レースに続いて、IRL初の常設コースを使用してのレースとなる。1周2.26マイルのコースは、カリフォルニアワインの生産地として有名なソノマの丘陵地帯をうまく利用した、アップダウンの激しいコースレイアウト。
前日の予選では、ルーキーのR.ブリスコが圧倒的なタイムで初のポールポジションを獲得。H.カストロネベスが2番手につけ、トヨタ勢が今シーズン4回目の最前列グリッド独占を果たした。
迎えた決勝日は朝から雲ひとつない快晴。午後1時前、気温26度、路面温度50度というコンディションの下でスタートが切られた。序盤は最前列スタートの2台が、3位以下を引き離す速さを見せレースをリード。15周目のフルコースコーションで2台はピットインし、H.カストロネベスが先行する形となった。
再スタート直後、H.カストロネベスは、ピットインしなかった前走車をヘアピンでアウトからパスしようとしたが、このとき、R.ブリスコも同時にインを差し、3台が接触。レース序盤を圧倒的なスピードでリードした2台のトヨタエンジン搭載車は、ここでリタイアを余儀なくされてしまった。
結局、着実にレースを運び、レース終盤のピット作戦で上位浮上を果たしたA.バロンが3位、P.カーペンティアが4位に入り、チーバー・レーシングの2台がトヨタ勢の最上位フィニッシュとなった。

A.バロン(チーバー・レーシング)のコメント:
週末を通じてレースカーの状態は良かった。2回目のピットストップでポジションを上げることができ、その後もレースカーは快調で、3位でフィニッシュ出来た。首位奪取を果たすまでのスピードはなかったが、2位は狙えたかも知れない。残念ながら、そこまで攻めることは出来なかったが、今シーズン初めてのポディウムフィニッシュには満足している。
竹内一雄(TRD-USA副社長)のコメント:
アップダウンが激しく、トルクを必要とするコースで、上位6台による最終予選セッションに3台が入り、最前列グリッドを独占できたことは、自信に繋がった。ただ、決勝レースは本当に残念な結果になってしまった。20周目のアクシデントで、最速だった2台が一瞬にしてリタイアに追い込まれてしまった。チーバー・レーシングの2台は粘り強い走りで上位フィニッシュを果たしてくれたが、勝てたと思われるレースだっただけに本当に痛い。レースでは我慢が必要だということを痛感した。