INDY CAR

ロジャー安川、レースを粘り強く走りきり、11位でフィニッシュ!

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第14戦 Argent Mortgage Indy Grand Prix決勝レポート:8月28日(日)
10年目となるIRLインディカー・シリーズでの史上初の常設ロードコースでのレースである「Argent Mortgage Indy Grand Prix」は、8月28日、カリフォルニア州ソノマにあるインフィニオン・レースウェイで行なわれた。レース・ウィークを通して好天に恵まれたこのレース。この日もソノマ周辺は雲ひとつない天気、朝早くから周辺にはレースファンの渋滞が出きるほど多くの観客を集めた。
オープニング・イベントは正午からスタートし、午後12時52分グリーン・フラッグが振られ、レースはスタートした。
スタート直後からイエロー・コーションが出されるという展開ではじまったこのレース、ドレイヤー&レインボールド・レーシングは、後方からスタートしていた24号車を早くも3周目に給油ストップに招き入れるなど、イエローのタイミングを見計らってこまめに給油を行なう作戦を採った。
15周目に出されたイエローでは、24号車はトップと40秒近く離されていたもののそれを解消し、その上、再びピットオープンと同時に給油のためピットへ戻ると、素早いピットワークでポジションをひとつ上げることに成功。さらに続いて20周目に起こった3台が絡むクラッシュによるイエロー・コーション下ではピットタイミングでさらにポジションをふたつ上げ14番手へと順位を上げる。
このようにして、レース・ウィーク・エンドを通して24号車はスピードが出ない状態が続いていたが、たびたび出されるイエロー・コーションによって前車との距離を詰め、ピットワークで順位を上げる作戦は見事に成功していった。
レースは後半になると、アクシデントもなくなり、24号車は1分21秒台前後で淡々と走り続けていた。今回のレースでは30周ほどで給油タイミングが来ることになっていたが、40周をすぎ他車がピットへ戻る中、24号車はじっとピットへ戻るタイミングを見計らっていた。そして、51周目に運良くイエロー・コーションが出されたため、イエロー下で最後の給油を行なってロスを最低限に抑え、レースを完走。11番手でフィニッシュ・ラインを通過した。
この後チームは、9月1日(木曜日)に行なわれるHonda主催のシカゴランド・スピードウェイでのテストに参加する予定。IRLインディカー・シリーズ次戦は、その同じシカゴランドでの「Chicagoland Indy 300」。1.5マイルのコースでの300マイルのレースは、9月11日(日曜日)が決勝日となる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「昨日からマシンの大幅な変更はしていないので、昨日の最終プラクティスでの走行のレベルが今日の24号車の仕上がりと言えました。トップとラップタイムで1秒以上の差がある状態ではとてもレースをしたとは言えませんが、何が足りないかわかった部分もありますし、ロングランによる新たな問題なども見えてきました。特に今回、ダンパーに新アイテムを投入してたのでその走行データが取れたことを考えると、ワトキンス・グレンでのレースに向けた準備ができ、きちんと完走できて良かったと思います。チームのピットストップは3レース前からレベルアップしていて速くなっていてチームに感謝したいです。また、今回はイエローの出るタイミングも運がよかったですね。これは日頃の行ないが良かったせい下もしれません!?今週はシカゴでのテストが控えています。テストの日数が少なくなっている中で、レースをする同じサーキットでレース直前にテストができると言うのはうれしいですね。自分の好きなコースですし、2003年のレースの時は終盤でトップ争いをした良い思い出のあるコースです。チームもスーパー・スピードウェイでは力がありますし、事前テストをして2デー・レースを迎えられるのはすごくメリットになります。自分としても次戦はとても期待しています。がんばりますので応援よろしくお願いします」