INDY CAR

ダン・ウェルドンが今シーズン5勝目 Hondaは昨年に続く2年連続マニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決定

<Honda>
8月21日(日)・決勝
サーキット:パイクス・ピーク・インターナショナル・レースウェイ
天候:晴れ
気温:30.5℃
標高が海抜1600メートルを越す高地、コロラド州ファウンテンのパイクス・ピーク・インターナショナル・レースウェイでシリーズ第13戦のHondaインディ225は行われ、Honda Indy V-8を搭載するダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)が今シーズン5勝目を挙げた。ポイントリーダーのウェルドンは予選11位からのスタートだったが、レース序盤から素晴らしいスピードを見せて着々とポジションアップを果たし、225周のレースの153周目をむかえた時にチームメイトのダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)からトップを奪った。そして、その後はリードを広げ、2位に12秒4763という大差をつけて圧勝した。この結果、今シーズンの9勝目を第13戦目にして記録したHondaは、シリーズポイントを116点まで伸ばし、4戦を残してIRL IndyCarシリーズのマニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決めた。
パイクス・ピーク・インターナショナル・レースウェイでのレースは標高が高いために空気が薄く、自然吸気エンジンはパワーを出すのが難しくなるが、そうした状況下でもHonda Indy V-8は卓越したパワーと好燃費を実現。マシンを最高のハンドリングに仕上げていたウェルドンが優勝し、Hondaがタイトルスポンサーを務めるイベントで2年連続となるマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。
3位には昨年度シリーズチャンピオンのトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)が入賞し、ヴィットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング/Honda・パノス)は5位と、3人のHonda勢がトップ5入りを果たした。また、昨年度ウィナーのフランキッティは、ピットストップでミスがあったが7位でゴール。女性ルーキーのダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング/Honda・パノス)は、粘り強い走りを続けて今シーズン6回目のトップ10入りとなる8位、そして第12戦で優勝したばかりのスコット・シャープ(デルファイ・フェルナンデス・レーシング)は9位と6人がトップ10に食い込んだ。
松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Honda・パノス)は予選16位から序盤で12位までポジションを上げたが、最後までハンドリングは万全ではなく、13位でゴール。ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/Honda・ダラーラ)はピットにセッティング調整の指示を出す無線でのコミュニケーションに問題が発生したこともあり、周回を重ねるとハンドリングがオーバーステアに変化する症状に悩まされ、15位でゴールした。
コメント
■ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング) 優勝
「Hondaがスポンサーのイベント、そしてHondaの2年連続マニュファクチャラーズ・タイトル獲得の決定と、Hondaにとって大きな意味のあるレースで優勝できたことを本当に嬉しく思う。アンドレッティ・グリーン・レーシングのエンジニアリング・スタッフは素晴らしく、今日のマシンは本当に最高の仕上がりとなっていた。序盤こそアンダーステアがあったが、レース中盤からはインからでもアウトからでもライバルたちをパスしていくことができた。Hondaはずっと素晴らしいパワーを持つエンジンを僕らに供給してくれ、チームは見事なハンドリングのマシンを用意してくれる。今日の勝利は、こうしたチームワークによって成し遂げられたものだ」
■トニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング) 3位
「今日のダンの走りは見事だった。チャンピオンになるのに相応しい走りだった。完全に脱帽だ。僕らはランキング2位でシーズンを終えられるよう今後も全力を尽くす。Hondaがマニュファクチャラーズ・タイトルを今年も獲得できるよう我々は全力を挙げてきた。今日、それが達成されたことは本当に喜ばしい。今日の僕のマシンは優勝できるだけのものにはなっていなかったが、2位なら可能だった。終盤のホーニッシュJr.とのバトルは激しいもので、僕としては大変楽しむことができた」
■ヴィットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング) 5位
「トップ5は素晴らしい結果だ。今シーズンの僕らパノス・ユーザーたちはショートオーバルで苦しんできていたが、今週の戦いで僕らは良いマシンに仕上げるためのポイントを掴んだ。今週得られたデータは将来かならず役に立つだろう。序盤はオーバーステアだったが、レースが進むにつれてコースのコンディションが変化すると考えていた。そして、実際にその通りになった。レース終盤にポジションを上げてトップ5に食い込めたことは、チームにとっても大きな自信に繋がる。今日は全体的に素晴らしい1日となった。Hondaはマニュファクチャラーズ・タイトル獲得した。それも僕らにとっては非常に重要な意味を持っている」
■松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング) 13位
「今日はレースをフィニッシュできたことが嬉しいです。マシンは思う存分に戦うだけのスピードを持っていませんでした。今シーズンのショートオーバルでの戦いは、どこでもそういう状況になっていますが、今週のレースではスピードアップを実現するためのヒントを掴みました。序盤はアンダーステアでしたが、1回目のピットストップ後はそんなに悪くないハンドリングになっていました。僕らのチームはあと少しのメカニカル・グリップを獲得する必要があると思います。Hondaのマニュファクチャラーズ・タイトル獲得決定は、僕らにとっても非常に嬉しいことです」
■ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング) 15位
「1回目のピットストップで装着したタイヤの空気圧とウイングの調整がマッチしていなかったため、苦しいレースになっていました。最終スティントではそのバランスを直すことができました。15位という結果は当然満足のいくものではありませんが、次のレースも近いので、マシンを壊すことなく完走ができたのは良かったと思います。ロングランになった時にマシンのハンドリングが悪化する傾向は、今シーズンずっと続いています。それは徐々に改善されてきているのですが、他チームの進歩の具合と比べると、自分たちは厳しい状況に置かれています。もっと高いレベルでの戦いが見せられるよう、チーム全体で問題を解決していきたいと考えています」
■ロバート・クラーク:HPD社長
「2年連続でマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得することができ、本当に喜んでいる。今年も一番の目標として掲げていたのがマニュファクチャラーズ・タイトルだ。我々はシリーズ初のロードコース・イベントであるHondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグで優勝し、ツインリンクもてぎでのBRIDGESTONE INDY JAPAN 300MILEで勝ち、Indy500でも2年連続優勝を達成してきた。そして今日、タイトル防衛をHondaインディ225で決めることができた。ダリオ・フランキッティのピットでのトラブルなど、今日はいろいろなことがあったが、ダン・ウェルドンとアンドレッティ・グリーン・レーシングが素晴らしいレースを戦ってくれ、9勝目を飾ることができた。残る4戦、ロードコース2戦、スーパー・スピードウェイ2戦も、すべて優勝したい。ロードコースが得意なドライバーがHondaには多いし、スーパー・スピードウェイではHonda Indy V-8のパワー・アドバンテージによって勝利を掴み取りたい」