INDY CAR

ロジャー安川、今季最後の1マイル・ショート・オーバル、予選で15番手グリッドを獲得

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第13戦Honda Indy 225予選レポート:8月20日(土)
IRLインディカー・シリーズ今季2度目の3連戦、先週のケンタッキーに続き、今週末はパイクスピークでのシリーズ第13戦目を迎えることとなる。今回の舞台、全長1マイルのパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイはコロラド州の州都デンバーの南にある。西側にはロッキー山脈が連なり、このサーキットのあるファウンテンも標高1600mの高さにある。気圧が低く、空気も薄いことから、ダウンフォースが少なく、エンジンもパワーダウンするここでは、より高いマシンのセッティング能力が要求されることとなる。今シーズン最後のショート・オーバル戦に向けて、ドレイヤー&レインボールド・レーシングは、24号車に新しいフロントウイングを投入し、万全の体勢でこの高地戦に臨んでいた。2デー・レースの初日、予選を前にした最初の練習セッションでは、走行枠後半に出した平均時速169.658マイル(21.2191秒)がベストタイム(セッション14番手)となった。ターン3-4の出口でマシンが少しアンダーステアとなる症状が出ていたものの、基本セッティングにドライバーのロジャー安川も満足しており、チームは午後の2回目の練習セッションで、予選に向けたセッティングの詰めをすることとした。
その2回目の練習走行では、サーキット上空に真っ黒な雲がかかり、雨が降ったためセッションは途中中断された。たまたま、そのタイミングで予選シミュレーションの最終チェックをするはずだった安川は、イエロー・コーションに阻まれ、予選に向けた最終データを取れずに走行を終えた。ちなみにこのセッションでの安川のタイムは172.979マイル(20.8118秒)、12番手のタイムとなった。
そして迎えた予選。風は2セッション目の後半と同様依然強く、雨は降らなかったものの、太陽は雲に隠れ、肌寒い中でのアタックとなった。18番目にコースに出ていった安川は、ウォームアップラップで22.57秒、21.13秒と徐々にタイムを刻んでいき、予選アタック1周目で20.8243秒、そして2周目には20.8159秒(平均時速172.945マイル)と練習走行と同様のタイムを出してアタックを終えた。この時点での順位は13位であったが、全21台(22台中1台が予選をキャンセルしたため)が走行を終えると15番手になっており、24号車のグリッドが確定した。
明日は午前9時30分より30分間の最終プラクティスが予定されており、全225ラップで争われる決勝レース「Honda Indy 225」は午後1時45分(日本時間8月22日午前4時45分)にスタートとなる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「今回のマシン、トレーラーから下ろした時点でのベースセットは悪くなかったですね。今日は午前中レースセット中心にセッティングを進め、2セッション目の後半に予選セットを詰めていきました。残念ながら予選セットの最後に確認をするところでイエロー・コーションになってしまい、チェックができなかったのが痛かったですね。予選では、少しだけギヤ比が合っていなかったようです。ただ、レースカーの仕上がりはだいぶいいです。80点くらいかな。明日の最終プラクティスでは、まだ試していないロングランをやって、50周以上走ってみてどのくらいバランスが崩れてくるかをしっかりチェックしたいと思います。明日は今季最後のショート・オーバルのレースです。フェニックスやミルウォーキーのような散々な結果にならないようにがんばりたいと思います」