<TOYOTA>
IRLインディカー・シリーズ第12戦の決勝レースが8月14日(日)、米中東部ケンタッキー州のケンタッキー・スピードウェイで行われた。
前日に予定されていた予選は、セッション中突然の大雨に見舞われキャンセルとなり、決勝グリッドは予選前に2回に渡って行われた公式練習でのタイム順によって決定されることとなった。 決勝日は、朝から晴れては曇るはっきりしない天候ながら、心配された雨は降らず、気温30度、路面温度54度という蒸し暑いコンディションの中、午後4時前に200周300マイルの決勝レースがスタート。
序盤は、ペンスキーのS.ホーニッシュ・Jr.がトップ争いに加わり健闘。予選15番手と後方グリッドからスタートした同僚のH.カストロネベスもピットストップのたびに順位を上げ、レース中盤にはチームメイトと共にトップグループに加わった。
しかし、S.ホーニッシュ・Jr.はリアタイヤのトラブルから、予定外のピットインでトップ争いを脱落。
代わって、ピットストップでのセットアップ変更が功を奏したチーバー・レーシングのA.バロンがレース終盤、上位へ躍進。惜しくも首位争いはならなかったが、今シーズン自己最高の4位でフィニッシュを果たし、5位には健闘を見せたH.カストロネベスが続いた。
A.バロン(チーバー・レーシング)のコメント:
最後のピットストップでセットアップに少し変更を加えたのだが、それが効を奏した。残念ながら勝利には届かなかったが、4位という結果には満足している。チームも私自身も本当にレースに勝ちたいという気持ちを強く持っている。今後はさらなる飛躍を目指し、毎戦3位以内を目標としていきたい。この結果は我々チームに自信を与えてくれた。
竹内一雄(TRD-USA副社長)のコメント:
結果は残念なものとなってしまったが、A.バロンの4位は素直に嬉しい。チーバー・レーシングは週末を通じてレース用のセットアップに専念しており、それが実を結んだのだと思う。また、全体のレースペースが思っていたほど速くなかっただけに、S.ホーニッシュ・Jr.のトラブルは非常に残念だった。今日のレースで、IRLはエンジンだけでなく、トータルな競争力が必要だということを改めて実感した。今後はエンジンはもちろん、トヨタ勢一丸となって残りのレースを戦っていきたい。