<US-RACING>
10年前のこのミシガンで、ホンダとブリヂストン/ファイアストンがともに初ポール・ポジションを獲得。その時と同じ組み合わせのマシンを駆るハータがポールからスタートし、200周中計159周をリードするなど、抜群の速さを見せつける。リスタートで後続に飲み込まれても、必ずトップに返り咲いたハータが今季初優勝。ついに今シーズン、初めてAGRの全ドライバーが勝利したことになる。日本勢は安川、松浦ともに終盤のクラッシュに巻き込まれてリタイアに終わった。
Lap by Lap
・レースは一周2マイルのオーバルコースを200周する合計400マイル
・ピットロードのスピード制限は、96Km/h
・マシンがコースインしてから3周目にグリーン・フラッグが振られてレースがスタートする
・レースで使用できる燃料は合計175ガロンまで
・インディアナポリス500マイルレースを3度制覇しているジョニー・ラザフォードがシボレーSSRのペースカーをドライブする
午後3時15分、気温27度で湿度は63%。南西の風、9.6km/hで快晴。ファイアストン・エンジニアによると、路面温度は56度。
午後3時20分、このイベントのグランドマーシャルであるファイアストン・レーシングのエグゼクティブ・ディレクター、アル・スパイヤーによる“ドライバーズ、スタート・ユア・エンジンズ”のコマンドにより、23台がエンジン始動。コース・インを開始する。
Lap1: グリーン。ファイアストンのコンシューマー・タイヤ・マーケティングのV.P.、ヒロ・ヨシモリのグリーン・フラッグでレースがスタート。ハータがスタート・ラインで0.190秒リードしたままターン1へ進入する。
Lap2:14番グリッドからスタートしたカナーンが3番手までアップ
Lap5:ハータがシェクターを0.2275秒リード
Lap10:ハータがシェクターを0.1530秒リード
Lap16:ハータがシェクターを0.4352秒リード
Lap20:ハータがシェクターを0.4352秒リード
Lap30:ハータがシェクターを0.3420秒リード
Lap35:3番手を走っていたベルがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap36:メイラがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap37:リーダーのハータがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給。ホーニッシュ、ウエルドン、ライス、カストロネヴェス、B.ラジアもピット・イン。
Lap38:トップに立ったシェクターがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給。カナーン、フランキッティ、ディクソン、シャープもピット・インしてタイヤ4本を交換と燃料補給
Lap39:IRLオフィシャルがピット・ロード・スピード違反をしたシェクターにドライブ・スルーのペナルティ。シェクターはピット・ロードに戻り、ペナルティを受ける
Lap41:ピット・ストップ後はハータがトップで、カナーンに対し3.3332秒のリード
Lap50:ハータがカナーンを4.3399秒リード
Lap55:ハータがカナーンを5.0877秒リード
Lap60:ハータがカナーンを6.4444秒リード
Lap66:ハータがカナーンを7.4265秒リード
Lap68:メイラがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap70:ハータがカナーンを7.0911秒リード
Lap75:リーダーのハータがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap76:トップと同一周回のマシンがピットへ。カナーンがレースをリード
Lap77:上位4台、カナーン、ウエルドン、フランキッティ、ホーニッシュがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap78:リーダーの松浦がピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap80:ピット・ストップ後、ハータがウエルドンを5.4855秒リード。電気系のトラブルに遭遇していたメイラがECUを交換してコースへ復帰
Lap90:ハータがウエルドンを7.1276秒リード
Lap95:ハータがウエルドンを8.7189秒リード
Lap100:ハータがウエルドンを9.8946秒リード
Lap106:ハータがウエルドンを11.1173秒リード
Lap110:ハータがウエルドンを12.3885秒リード
Lap111:ベルがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap114:ハータがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給。カストロネヴェスとライスもピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap116:フランキッティ、ディクソン、シェクターがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap118:ウエルドンがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap119:カナーンとホーニッシュがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap120:ハータがウエルドンを12.7689秒リード
Lap121:イエロー。カーペンターのマシンから煙が上がり、ターン1で停止。コーション中のリーダーはハータ、以下ウエルドン、カナーン、フランキッティ、ホーニッシュの順
Lap126:シャープ、ライス、カストロネヴェス、松浦、シェクター、ディクソン、B.ラジア、ベルがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給。ライスはドライブシャフトのトラブルで、マシンから降りる
Lap129:グリーン。ハータがリードしてターン1へ。ウエルドンがターン2でハータをパスし、0.2209秒リード
Lap135:ウエルドンがハータを0.1766秒リード
Lap137:ハータがターン4でウエルドンをパス。ホーニッシュが2番手に
Lap139:イエロー。カストロネヴェスのマシンから煙が上がり、ターン1で停止。コーション中のリーダーはハータ、以下ホーニッシュ、ウエルドン、シェクター、カナーン
Lap143:トップと同一周回の数台がピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給。ブリスコーの左リア・タイヤがレッド・ブル・レーシングのクルーに接触。
Lap146:グリーン。松浦のリードで再スタート。ホーニッシュが松浦をターン4でパスし、0.516秒リード
Lap150:ホーニッシュがカナーンを0.0809秒リード
Lap153:カナーンがフロントストレッチでトップに浮上。ウエルドンも2番手に
Lap155:再びトップに立ったホーニッシュがカナーンを0.2495秒リード
Lap160:カナーンがウエルドンを0.0993秒リード
Lap165:ハータがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給
Lap166:イエロー。パトリックのマシンから煙が上がり、ピット入り口で停止。コーション中のリーダーはカナーン、以下ウエルドン、ベル、フランキッティ、シェクター
Lap167:トップと同一周回のマシンがピット・インし、タイヤ4本を交換して燃料補給。燃料補給のみのフランキッティがピット・バトルを制してトップでコースへ。カナーン、ウエルドン、ホーニッシュ、シェクターが続く
Lap172:グリーン。ハータがリードしてターン1へ。
Lap176:カナーンがハータを0.0700秒リード
Lap180:トップに立ったハータがカナーンを0.0692秒リード
Lap181:イエロー。ターン1で複数のマシンがクラッシュ。コントロールを失って左に4分の1回転スピンしたベルに、J.ラジアが衝突し、後ろから来た松浦、安川も衝突。全車がダメージを負い、リタイアに終わる。コーション中のリーダーはハータ、以下カナーン、ウエルドン、シェクター。B.ラジアが続く
Lap193:グリーン。ハータがリードしてターン1へ。カナーンが外側から並んでサイド・バイ・サイドとなるが、ハータがトップをキープ。2台の差は0.0721秒
Lap195:ハータがウエルドンを0.0802秒リード
Lap199:ハータがウエルドンを0.0913秒リード
Lap200:ハータがファイアストン・インディ400で2位ウエルドンに0.374秒差で優勝
・今季初優勝を獲得したハータは、インディ・カー・シリーズで通算2勝目を記録。この前の勝利は2003年7月のカンザス・スピードウエイだった。マールボロ・ポール・アワードの勝者がレースでも勝ったのは、これで3度目となる。
・アンドレッティ・グリーン・レーシングにとって17勝目であり、インディ・カー・シリーズ史上、チームの最多勝利記録を更新。この前の勝利は7月はじめのカンザスで、カナーンが優勝している
・勝者と2位の差は0.374秒、インディ・カー・シリーズ史上11番目の記録
・ウエルドンが2位でフィニッシュし、今季8度目のトップ5フィニッシュ
・シェクターが3位でフィニッシュし、今季5度目のトップ5フィニッシュ
・メディカル・レポート: ベル、松浦、安川、J.ラジアはインフィールドのケア・センターで診察を受けるが、特に異常無しとのことでセンターから解放される。