INDY CAR

予選は雨で中止となりロジャー安川は21番手グリッドに。明日の追い上げに期待!

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第9戦Firestone Indy 200予選レポート:7月15日(金)
IRLインディカー・シリーズは、カンザス戦からひと週末の休みを挟んで、テネシー州ナッシュビルで第9戦がスタートした。全17戦のちょうど折り返しのこのナッシュビル戦から第11戦のミシガンまでは、3週間連続で毎週レースが開催される“3連戦”となる。チームにとって過酷な夏の始まり、である。
ナッシュビルはアメリカ南部テネシー州にある州都で、カントリーミュージックの聖地としてよく知られ、ミージック・タウンと呼ばれている。ギター・メーカー「Gibson」の工場があるナッシュビルだけあって、ここでの優勝者にはトロフィーの代わりに特別なカラーリングが施されたレスポール・モデルのギターが毎年贈られている。
ナッシュビル・スーパースピードウェイは全長が1.33マイル。そして、コースは、シリーズ唯一のコンクリート舗装のコースである。コンクリートは表面が粗いため、タイヤの摩耗には厳しく、基本的にグリップは低い。インディカーのタイヤのラバーがのればグリップ力が上がるが、ラバーののっていないところとのグリップ差が広がるため、走行ラインを外しての走行はとてもリスキーである。
今回も前回、前々回と同様、レースウィークの短い2デー・レースとなっているが、予選の行なわれる15日、決勝日の16日ともに、雷雨あり、降水確率40%。最高気は29〜30度という天気予報が出されていた。予選日は早朝に雨が降っていた。走行が始まる頃には雨は上がっていたものの、濡れた路面の乾燥作業のため、練習走行は予定よりも1時間以上遅れてのスタートとなった。また午後の2回目の練習走行も45分の予定が30分に短縮されるなど変更が続いた。そして、午後4時からの予選では、セッション開始15分前に雨が降り始め予選はキャンセルされた。そして決勝グリッドはそれまでに行なわれた2回の練習走行のベストタイム順で決められることとなった。
ここ2戦連続でリタイアを喫しているロジャー安川は、ここで流れを変えたいという思いもあって、ヘルメットとシューズ、そしてグローブを新調、気合いも新たにこのナッシュビル戦に臨んでいた。しかし、ドレイヤー&レインボールド・レーシングが持ち込んだマシンは、真夏の暑さを想定しており今日のこのコースに全く合っておらず、走行開始から苦戦することとなった。走行1回目のベストタイムは平均時速198.847マイル(時速約320km)、2回目では、多少ハンドリングの改善は見られたものの1回目のベストタイムを更新することなく平均時速198.829マイルのタイムで走行を終了。2回のセッションともに23台中21番手という結果となった。そして総合でも21番手となり明日の決勝では11列目からスタートすることとなる。
IRLインディカー・シリーズ第9戦ナッシュビル「ファイアストン・インディ200」決勝は、午後6時(日本時間7月17日午前8時)にスタートする。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「今日のマシンはハンドリングの問題とかいろいろあって、そんなに走り込むこともできませんでした。午後は少しバランスもよくなって、それなりに走るクルマになってきました。とは言ってもハンドリングは完璧ではないですし、スピードも足りません。 決勝は、199マイル台で走行するだろうと想定しています。そのトラフィックに付いていきたいと思っていますが、そのためにはあと1マイル足りないです。最終セッションを使って少しでもレースで戦えるクルマに仕上げていきたいと思います」