<US-RACING>
他に例を見ない1.33マイルでコンクリート路面のナッシュビル。通常とはまるで性格が異なるオーバルで迎えた第9戦だが、その初日は雨にも翻弄されることになった。2回のプラクティスはスケジュールが遅れながらも無事に終わったが、予選は雨で中止。プラクティスの総合順位が適用され、トップだったシェクターが今季3度目のポールとなり、2位はパトリックと2戦連続でフロントローを確保する。日本勢は松浦18位、安川は21位からのスタートと、厳しい初日になった。
●プラクティス1:テキサスの覇者シェクター&シボレーがトップ
朝から降り続いた雨のため、45分遅れで始まったセッション。通常は2グループに分かれて行われる予定だったが、全車による1時間のプラクティスとなる。1.5マイルと1マイルの両方の要素を併せ持つこのコースで、最初にトップとなったのはテキサスの覇者シェクター(203.117mph:23.0409秒)。2位には今回スポット参戦したバディ・ラジア(202.927mph:23.0625秒)が入り、シボレー・ダラーラがワンツーを決める。3位はパトリック(202.851mph:23.0711秒)で、ホンダ勢のトップになった。
●プラクティス2:前戦の初ポールの勢いを持続したパトリックがトップ
インターバルを短縮し、本来の開始時間から30分遅れの午後1時15分にスタートしたプラクティス2。今回は通常どおり2グループに分かれて行われ、このセッションで唯一の203マイル台を記録してトップに立ったのは、前回初ポールを獲得したばかりのパトリック(203.088mph:23.0422秒)だった。2位はフランキッティ(202.892mph:23.0665秒)で、今度はホンダ勢がワンツー。3位はシェクター(202.642mph:23.0949秒)が入り、依然好調をキープしている。
●予選:雨のために中止となり、プラクティス・トップのシェクターがポール
開始直前に雨が降り出し、ほぼ1時間に渡って降り続けたために予選中止が決定。プラクティスの総合順位によって、グリッドが決まることになった。よってシェクターが今年3度目のポール・ポジションとなり、パトリックが2戦連続でフロントロー(もてぎを入れれば今季3度目)を獲得。3位はインディ500以来、今シーズン2戦目となるラジアが入った。シボレーが1位、3位と好位置を手にいれ、ホンダは2位パトリックを筆頭にトップ10中6台を占める。トヨタ勢はマニングの8位が最上位で、エース格のペンスキーはホーニッシュの13位と振るわない。
ここのところリタイアが続いている日本勢は、プラクティス1で松浦(199.587mph:23.4484秒)が18位、安川が21位(198.847mph:23.5357秒)と、ともに200マイルを超えることができなかった。プラクティス2では松浦が200マイルを超える200.119mph(23.3846秒)を記録するも、17位。総合では18位となり、今シーズンで最も厳しい位置からのスタートとなってしまった。また、安川は午前のスピードを上回ることができず、21番グリッドからのスタートとなる。