<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ・オープンテスト at ワトキンス・グレン:6月15日(水)
ニューヨーク郊外にあるワトキンス・グレン・インターナショナルでこの日、IRLインディカー・シリーズ・オープンテストが行なわれた。IRL主催のロードコース・テストは今季3度目、合同テスト自体はこれが今シーズン最後のものとなる。インディカー・シリーズにエントリーしている22台の内、19台がこのテストに参加。テストは午前9時から正午までと、午後1時から午後4時までの6時間が用意されていた。ワトキンス・グレンは、ニューヨーク州にはあるものの、マンハッタンのあるロング・アイランドからは遠く、州の中西部の山間部に位置している。周りは牧草地に囲まれ、近くにあるセネカ湖、カユーガ湖周辺にはワイナリーが多数点在する。17のコーナーを持つ右回りのワトキンス・グレン・インターナショナルは、アップダウンが激しく、基本的に高速コーナー中心のコース。ここでのインディカー・シリーズのレースは9月25日が決勝のシリーズ第16戦「Watkins Glen INDY GRAND PRIX」となる。
午前9時からの走行を前に通り雨があってスタート時間が遅れ、また、走行終了直前にも雨が降ったため、走行時間は30分繰り上げて終了と、予定よりも大幅にセッション自体が短縮となった。ドレイヤー&レインボールド・レーシングは、チームはロジャー安川のコースに慣れることを中心としたメニューを組んでいたものの、走行前のマシンのセットに手間取り、さらに走行するとサスペンションの組み付けに手違いがあったことがわかり、走行を中断、昼休みを潰してのマシンの修正を行なった。
このセットアップと修正の時間、そして走行時間が短縮されたため、No.24車はトータル14周しか走行ができずに、ココでのテストを終了した。ちなみに安川のベスト・タイムは1分37秒8893(19台中18番手)に留まった。
IRLインディカー・シリーズ次戦は、6月25日(土曜日)、バージニア州、リッチモンド・インターナショナル・レースウェイで行なわれるナイト・レース、第7戦「サントラスト・インディ・チャレンジ」となる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「このコースでは以前レースをしたことはありますが、インディカーのような大きなマシンでの経験は無いので、今日はマシンに慣れておきたいと思っていました。コース自体は高速コーナーのある自分にとっても好きなコースです。しかし、マシンが完全でなくて、意味のない一日になってしまいました。午前中走り出してみると、フロントがすごく跳ねる状態が続いていて、それを直している間に午後の走行時間になってしまって、走り出したら、イエローが出て、雨が降ってきて・・・と。ちゃんと走れたのは5〜6周程度ですね。タイムを稼げる余地はまだ十分にありますが、マシンのほうのセットアップをもう少しきちんとしないといけないと感じています。これからチームスタッフとミーティングを重ねていきたいと思います」