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●インディ・カー・シリーズR6テキサス【初日】シェクター&エンゲのシボレー・コンビがワンツー

<US-RACING>
シリーズでもっともきつい24度のバンクを持つテキサス。1.5マイルながら2マイル・スーパースピードウエイなみのスピードを記録するDシェイプ・オーバルで、初日からシボレーの2台がめざましいスピードを記録してみせた。予選前のプラクティス2でシェクターとエンゲが揃ってワンツーをマークし、好調を維持した二人はそのままクオリファイでも1位と2位を独占。これまでの鬱憤を晴らすかのように、シボレー・ダラーラがフロントローを占拠し、土曜日夜の決勝に挑む。日本勢の予選は松浦が14位、安川は18番グリッドから追い上げることになった。
●プラクティス1:インディ500ウイナーのウエルドンがトップ
今シーズン初のナイト・レースとなるテキサス。最初のプラクティスは午後2時からスタートしたが、気温はまだ31度と暑く、湿度も高い。二つのグループに分かれ、45分ずつ計1時間30分にわたって行われたセッションで、トップ・スピードをマークしたのはウエルドンだった。前戦のインディ500で初優勝を遂げたばかりのウエルドンは、唯一の214マイル台となる214.577mph(24.4108秒)を記録。2位は昨年のウイナー、カナーンが213.843mph(24.4946秒)をマークしてホンダ・ダラーラのワンツーとなり、3位はシボレー・ダラーラのシェクターが213.617mph(24.5206秒)を記録した。
●プラクティス2:シェクターが唯一の214マイル台に入れてトップ
1時間15分のインターバルを置き、午後4時45分から始まった第2プラクティス。気温は32度まで上昇し、以前高湿度の厳しいコンディションとなっている。このセッションでトップ・スピードを記録したのはシェクターだったが、プラクティス1のウエルドンよりもスピードは低く、214.020mph(24.4743秒)と少し伸び悩んだ。2位にはチームメイトのエンゲが213.921mph(24.4857秒)で入り、シボレー・ダラーラのワンツーとなる。3位はプラクティス1で5位だったメイラで、213.663mph(24.5152秒)を記録。パノス勢のトップ・スピードをマークし、4位にはチームメイトで前戦を休んだライスが入った。
●予選:シボレー・ダラーラのシェクター&エンゲがワンツー
明日NASCARクラフツマン・トラック・シリーズのレースが行われるため、初日に行われた予選。開始10分前の午後7時20分、やっと太陽がスタンドのほうに沈み始めてきたが、この時点で気温はまだ32度と酷暑は続いている。トップ・アタッカーは松浦のチームメイトであるシャープで、209.751mph(24.9725秒)を記録した。続いて同じアメリカ人のバロンがトライしたが、シャープを上回ることはできず。3番目に登場した昨年の最終戦テキサスのウイナー、カストロネベスが211.702mph(24.7427秒)を出してトップに躍り出た。
カストロネベスのスピードを破ったのは8番目にアタックしたマニング(211.712mph:24.7412秒)だったが、次のライス(211.792mph:24.7318秒)、エンゲ(212.861mph:24.6706秒)と立て続けにトップ・スピードが更新されていく。続いてホーニッシュJr.がアタックするも2番手に終わり、インディ500でトップを走って以来注目を集めている紅一点、パトリックがホーニッシュを上回って2番手につけると、大喝采がスタンドに鳴り響いた。
第2プラクティスでエンゲを上回り、トップだったシェクターが登場したのは午後8時9分。予選でもチームメイトを凌ぐことに成功したシェクターは、213マイル台に入れる213.847mph(24.4942秒)を叩き出し、トップに躍進する。その後シェクターのスピードを誰も上回ることなく、開幕戦ホームステッドに続く今季2度目のポール・ポジションを獲得。キャリア7度目の予選トップに輝き、2位はエンゲとパンサー・レーシングがフロント・ローを独占する結果となった。
プラクティス2同様、シボレー・ダラーラのワンツーが達成され、3位のパトリックがホンダ勢で最速となった。4位はホーニッシュJr.のトヨタと3メーカーが上位に顔を揃えることになったが、トヨタ勢でトップ10入りはこのホーニッシュと8位マニング、9位カストロネベスと寂しい。トップ2のシボレーを除き、あとはすべてホンダ勢が占めることとなった。明日の決勝に向けたプラクティスでは、果たしてどのような結果となるだろう。
前戦のインディ500でともにリタイアに見舞われた日本勢は、松浦がプラクティス1で15位(210.670mph:24.8635秒)、プラクティス2で13位(211.410mph:24.7765秒)とスピードを上げるも、予選では210.709mph(24.8589秒)に終わり、14位のグリッドとなる。一方、1台体制に戻った安川はプラクティス1で14位(210.768mph:24.8520秒)だったが、続くプラクティス2では17位(210.306mph:24.9066秒)とダウン。予選でも208.750mph(25.0922秒)とスピードを上げることができず、18位から決勝に挑むこととなった。