INDY CAR

ロジャー安川、ジェフ・バックナムともに無念のリタイア

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第4戦BRIDGESTONE INDY JAPAN 300mile 決勝レポート今年で3回目となるツインリンクもてぎのINDY JAPAN 300。レースウィーク中崩れることのなかった天気は決勝日も続いており、朝から雲ひとつない快晴となった。決勝日に走行セッションはなく、午後1時のグリーンフラッグによって、300マイルに及ぶ長いレースはスタートした。しかし、スタート直後のターン2で、ジェフ・バックナムはマシンの挙動を崩し、ハーフスピン。他車とともにターン2に設置されたSAFERバリア・ウォールにヒットし、1周も走行することなくリタイアとなってしまった。バックナム自身はデルファイ・セーフティ・チームの助けを借りてマシンから降りたものの、身体のほうに問題はない。彼にとって初のインディカー・シリーズで、残念ながらこのレースの経験を積むという彼の課題はクリアすることができなかった。
ロジャー安川は、イエローコーションをうまく使い、何度もピットイン、そして燃料を補給し、クルマを少しでも前に出すべくチーム一丸となって努力を重ねた。その結果、最終列からのスタートにもかかわらず、ピットタイミングによって一時は3番手に位置するほどまで順調に走行を重ねていた。しかし、レースも折り返した113周目、突然エンジンから白煙を上げ、バックストレートでマシンを降りることとなった。
残念ながら初の2台体制となったチームの戦いは2台ともにリタイアという結果に終わってしまった。しかし、ドライバー、チームスタッフともに次戦へ向けて気持ちを切り替えている。
インディカー・シリーズ、第5戦は「第89回インディアナポリス500マイル・レース」。チームはこの伝統のレースに、バックナムと安川に2台で挑む。決勝レースは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで5月29日(土)正午(現地時間/日本時
間30日午前1時)スタートとなる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「出足は好調で今日はイケルという感触を得てました。遅い集団にはまり、周回遅れになりましたが、その時のチームの作戦が当たり、3位で走行中にイエローが入ったときは運も味方していると思っていました。行ける予感をしていたので、今回のリタイアは本当に悔しいです。応援に来てくれたファンのみんなにとても感謝していています。次のインディ500は頑張りますので、応援お願いします」
ジェフ・バックナム(ドライバー#44カー)
「今週一度もマシンがルース(オーバーステア)になったことがなかったので、油断をしてしまった。タイヤが温まっていなかったのだろう。スコット(ディクソン)には悪いことをしたと思う。彼はどうにもならない状況だったと思う」