2005年IRLインディカー・シリーズの第4戦、“もてぎ”の予選が4月29日(金)、栃木県のツインリンクもてぎ・スーパースピードウェイで行われた。この“もてぎ”戦は、2005年のIRLインディカーシリーズで、唯一アメリカ国外で行われ、エンジンを供給するトヨタとホンダにとってのホームレース。また、昨年まで3.5リッターエンジンで戦われていた“もてぎ”は、今年、3リッターエンジンで初のレースとなる。昨年よりも2週遅い開催となった今年の“もてぎ”は、予選が大型連休初日の祭日に行われるということも重なり、好天の、初夏を思わせる暑さの中、2万2千人の観客が集まった。
昨日、28日(木)に行われた公式練習では、2回のセッションで、S.ホーニッシュ・Jr.とH.カストロネベスがそれぞれトップタイム。29日(金)予選に先立って行われた公式練習でも、ペンスキー勢が3位、4位で好調な走りを見せた。
午後12時半、1台ずつ、2周の予選タイムアタックを開始。20番目に出走したS.ホーニッシュ・Jrが好タイムをマークし、ポールポジションを獲得した。また、8番目に出走した僚友のH.カストロネベスも4番手とペンスキー勢が優勢。
一方、初の“もてぎ”となったTDP(トヨタ・ヤングドライバー・プログラム)出身のR.ブリスコは、最後の23番目に出走。しかし、直前のアタッカーがクラッシュし、予選セッションは一時中断。予期せぬインターバル後のアタックとなったが、初コースとは思えない走りで13番手グリッドを獲得した。
予選は、トップ10台がコンマ2秒以内という接戦となり、明日の決勝でも激戦が予想される。
チーム・ペンスキー ドライバー S.ホーニッシュ・Jr.のコメント:
チームは、ハードワークで素晴らしい車を仕上げてくれた。昨年後半から調子は上向いており、チームメイトのH.カストロネベスとともに、勝利への手応えを感じている。トヨタの母国“もてぎ”でポールポジションを獲得出来たことには満足しているが、明日の決勝レースで、より良い結果が得られることを期待している。
TRD−USA副社長 竹内一雄のコメント:
ここ“もてぎ”でポールポジションを獲得出来て非常に嬉しい。それも、今シーズン初めてのポールポジションなのだから、喜びはひとしお。我々、エンジン屋にとって、ポールポジション獲得は、エンジン性能そのものの評価でもあり、TRD-USA、そして、トヨタ自動車・東富士研究所の努力の成果が実を結んだものと思っている。明日の決勝レースもトヨタエンジン搭載チームと共に、全力で去年の雪辱戦を戦い、“もてぎ”での勝利奪還を目指す。