<DREYER & REINBOLD Racing>
4月12日(火) カリフォルニア州ソノマ
初の市街地レースからあけて10日あまり、IRLインディカー・シリーズの各チームは大陸を横断し、西海岸、サンフランシスコの北にあるインフィニオン・レースウェイで行なわれるロードコースでのテストに参加した。2日間の日程で行なわれるテストは、1日目は午後に4時間、2日目は午前と午後に3時間ずつの計6時間の走行が予定されている。テスト初日の12日は、少し風はあるものの朝から良い天気に恵まれ、午前11時の気温は13℃と過ごしやすい気候であった。今回のテストでは、第4戦もてぎと第5戦インディアナポリスにスポット参戦予定のジェフ・バックナムと彼のエンジニアが合流。ロードコースの経験が少ないチームをアシストする形で、まず、バックナムが24号車のステアリングを握り、全体の流れを作る予定でテストに臨んだ。バックナムにとっては、レース初参戦の記念すべきコースがここインフィニオン・レースウェイ(1993年スキップ・バーバー・シリーズ)であり、それ以後、毎年このコースを走っていることもあって、ここでの経験は豊富で、このコースのための基本セットをバックナムが担うことで、より大きなフィードバックが期待できる。
午後12時半から始まったテストでは、バックナムはチームの考える多くのセットを試していき、さらに、セッション途中にはマシンをガレージに戻して、セットを大幅に
変更。この変更に時間をとられたものの、さまざまなデータを収集することができた。最後には、安川がステアリングを握りコースの確認をした。
明日13日は、今日のセッティングをベースに、終日安川がステアリングを握り、レー
ス本番に向けたセットを探っていく予定。
ジェフ・バックナム
「今日は、正しい方向性を見つけるために参加した。いろいろなことを試してみて、正しいところもあれば間違っているところもあったが、正しい方向性が見つけられることができてとても満足している。明日はロジャーがここから最終セットを煮詰めていけると思う。また、今回のテストでは自分にとっても、もてぎ戦に向けて、クルマの重さ、そして速さに慣れるためのいい練習になった」
ロジャー安川
「ロード経験があるジェフと、彼のエンジニアに入ってもらったおかげで、いいフィードバックをもらうことができた。他のドライバーによるインプット、そして違うエンジニアのノウハウをチームに取りこめるというのは複数台体制のいいところですね。もてぎに向けてもドライビングスタイルの違いを確認できたし、8月のこのサーキットのレースに向けていろいろなデータを取ることもできました。残念ながら、自分は6周ほどしか走行はできなくて、コースの様子を見ただけに留まりましたが、このコースはとてもフィジカルで面白いコースでした。アップダウンがあって難しいです。明日はしっかり走り込んで、いいセットを見つけたいと思います」