INDY CAR

ロジャー安川決勝レポート 原因不明のマシン・トラブルで、完走をあきらめリタイア

<DREYER & REINBOLD Racing>
3月19日(土) アリゾナ州・フェニックス
2デー・レースとなった2005年インディカー・シリーズ、第2戦「XMサテライト・ラジオ・インディ200」。レースウィーク2日目、決勝日は前日同様、朝から曇り空の広がるレース・スタートが危ぶまれる天候であったが、その空から本格的に雨が落ちてくることは無く、午後1時にグリーンフラッグが振られ、無事200周のレースが行なわれた。昨日の予選で13番手グリットを獲得した安川は、決勝レースが始まるとマシンの不調を訴えた。それは前日の午前中のセッションと同様の症状であった。チームは、何度か安川をピットに招き入れ、改善を試みるも、マシンのバランスは元に戻ることはなかった。さらに、走行30周を越えたところで今度はウエイト・ジャッカーまで壊れてしまう。1周1マイルというショート・オーバルだけに、ラップダウン(周回遅れ)を余儀なくされ、さらに道を譲るためにラインから外れて走行するためタイヤカスを拾ってしまい、マシン・バランスはさらに悪くなっていき、安川も我慢の走りを強いられることとなった。
そしてレース終盤、チームはこれ以上の走行は無理と判断、リタイアを決め、このレースを終えた。マシンの不調の原因を追究するため、チームはこの後、ファクトリーに戻ってマシンを詳細にチェックすることとしている。
IRLインディカー・シリーズ、次戦は、4月1日(金)-3日(日)、アメリカ東海岸、セント・ピーターズバーグに舞台を移し、シリーズ初の市街地サーキットでの開催となる。
ロジャー安川(ドライバー)
「今日は長いレースでした。マシンは朝の走行の時から、オーバー気味で急にアンダーが出るという、昨日の午前中と同じような症状が出ていました。今の時点では原因はわかっていません。レースがスタートして、空気圧をチェックしたり、いろいろと手を加えましたが、全然直らなくて・・・。これからファクトリーへ戻ってマシンを細かい部分までチェックして、この問題を解決して、次戦気持ちを入れ替えてがんばりたいと思います」