INDY CAR

●インディ・カー・シリーズ開幕戦ホームステッド【2日目】シェクター&シボレーがポール・ポジション、安川10位、松浦は15位

<US-RACING>
快晴のホームステッドで行われた今シーズン最初の予選は、プラクティスからトップスピードをマークしていたシェクターがポール・ポジションを獲得。シボレーが2003年以来の予選トップに輝いた。2位は、シェクターのチームメイトであるエンゲとの間に割って入ったメイラ&ホンダ。日本勢は安川がトップ10入りを果たし、松浦は15位からスタートすることになった。プラクティス3:好調なシェクターが最速をマーク
昨日と打って変わり、朝から快晴に恵まれたホームステッドの二日目。予選前最後のプラクティスでトップ・スピードを記録したのは、シボレー・ダラーラのシェクターだった。初日3位のシェクターは、トップだったライスのスピードを1マイル近く更新する214.404mph(24.9342秒)をマーク。2位には昨年のチャンピオンであるカナーンが入り、3位はウエルドンとチーム・グリーンが好調だ。この3人だけが24秒台に入れ、4番手には昨日のトップだったライスが入るも、ほんのわずかスピードアップしたに過ぎない。日本勢は松浦が9位、安川は12位となった。
■予選:シェクター&シボレーが2003年以来のポール・ポジション
気温18度と絶好のコンディションで始まった予選。午前11時46分、マニングが今季最初のアタッカーとしてコースインし、212.377mph(25.1722秒)を記録する。続いてカストロネベスが213.313mph(25.0618秒)と上回り、さきほどのプラクティスで2番手だったカナーンがアタックするが、プラクティスよりも2mph低い212.255mph(25.1867秒)と、単独の走行ではいまひとつのスピードとなった。
4番手には好調シェクターのチームメイト、エンゲがアタック。初めて214マイル台に入れる214.152mph(24.9636秒)を叩き出し、シボレー・ダラーラがこの時点でトップに浮上した。しかしその喜びも束の間、僚友シェクターが6番手にアタックすると、この週末の最速となる215.115mph(24.8518秒)をマーク。プラクティスよりも約1マイル近いスピードを単独走行で実現し、驚きの声が上がった。
結局、誰もシェクターのスピードを上回ることなく、2003年のミシガン以来となる自身6度目のポール・ポジションを獲得。シボレーにとって、2003年のシカゴランド以来の予選トップだ。2位にはエンゲとの間に割って入ったメイラで、214.317mph(24.9443秒)を記録。3位は自己ベストのグリッドを手に入れたエンゲで、4位が初日のトップだったライスが入り、5位フランキッティとここまでが24秒台をマークする結果となった。
日本勢は17番手にアタックした安川が、これまでのベスト・スピードとなる212.838mph(25.1177秒)を記録して10位。みごとトップ10入りを果たしてみせた。1月の最初のテストで最後尾だった安川は、1台体制ながらセッションのたびに確実に順位を上げてきているだけに、明日の決勝も楽しみだ。一方、211.880mph(25.2313秒)で15番手に終わった松浦だが、完全にレースを想定した最終プラクティスでは5番手と好調。後方からの巻き返しにかける。
二日目になってシボレーが圧倒的なスピードを披露し、1、3位と好位置を確保した。明日のレースで燃費においても好パフォーマンスが発揮されれば、今年はかなりの仕上がりと言えるだろう。一方、初日に好調だったホンダ勢はメイラが2位に入ったのを筆頭に、6台がトップ10入り。トヨタ勢は昨年のレースでワンツーを独占したペンスキーが、7位(カストロネベス)と8位(ホーニッシュJr.)に並んだのが最上位だった。昨年のように、レースで追い上げることができるか。シャシーは興味深いことに、ダラーラとパノスが一進一退とほぼ互角になっている。
■ファイナル・プラクティス:レース・シミュレーションでもシェクター速し
燃料を満タンにし、レース・コンディションで行われる最後のプラクティスは、またもやシェクターがトップとなり、215.178mph(24.8445秒)の最速を記録。二日目は完全にシェクター&シボレーの独壇場となった。2位はウエルドン、3位はカナーンと予選でふるわなかったホンダ勢のアンドレッティ・グリーン・レーシングが上位へ上がっている。明日の決勝でもこの2台が活躍する可能性は高く、シボレー勢とどのようなバトルを披露するだろう。