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ダリオ・フランキッティがIndyCarシリーズ初優勝、Honda Indy V-8は破竹の8連勝!!


100年を越す歴史を持つザ・ミルウォーキー・マイルでIRL IndyCarシリーズがレースを行うのは今回が初めてとなる。ミルウォーキーは酪農、農業、林業を主産業とするウィスコンシン州の南端、ミシガン湖沿いに位置する州最大の都市で、アメリカの自動車レース発祥の地、イリノイ州シカゴから北に80マイルほど進んだところにある。州政府が所有し、プロモーターも務めるユニークなイベントは、全長1マイル、バンクの最大傾斜角が9.5度とフラットに近いテクニカルなオーバルで争われる。

ダリオ・フランキッティがIndyCarシリーズ初優勝
Honda Indy V-8は破竹の8連勝!!

▽2004年7月26日決勝日:7月25日(日) サーキット:ザ・ミルウォーキー・マイル 天候:快晴 気温:23.5℃
100年を越す歴史を持つザ・ミルウォーキー・マイルでIRL IndyCarシリーズがレースを行うのは今回が初めてとなる。ミルウォーキーは酪農、農業、林業を主産業とするウィスコンシン州の南端、ミシガン湖沿いに位置する州最大の都市で、アメリカの自動車レース発祥の地、イリノイ州シカゴから北に80マイルほど進んだところにある。州政府が所有し、プロモーターも務めるユニークなイベントは、全長1マイル、バンクの最大傾斜角が9.5度とフラットに近いテクニカルなオーバルで争われる。

決勝前日の土曜日に行われた予選で7連勝中のHonda Indy V-8勢は、ヴィットール・メイラ(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)、トニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)、バディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング/Gフォース)の順でトップ3グリッドを独占。そして、決勝では予選7位からスタートしたダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)が、レース中盤の100周過ぎにトップ争いに参画。ライス、そして2001-02年シリーズチャンピオンのサム・ホーニッシュJr.(チーム・ペンスキー)とのポジション争いを制し、155周目にトップに立ち、その座を最後まで譲ることなくIndyCarシリーズ初優勝を遂げた。最多の111周をリードしたフランキッティは、優勝の50ポイントと合わせた53点を加算し、ポイントスタンディングを第8戦終了時点の9位から6位へとジャンプアップさせた。

今シーズン3勝を挙げているHondaドライバーのカナーンは、今回のレースでも4位フィニッシュを果たし、ポイントリーダーの座を堅持。同2勝のライスは今回の2位フィニッシュによって40点を獲得し、ランキングを2位へと上げた。ポイント3位はダン・ウェルドンで、Hondaはドライバーズポイントでのトップ3独占を続けている。
松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Gフォース)は、予選アタック直前のウオームアップ・ラップにハンドリングが安定せずにハーフ・スピンに陥りそうになったために、予選順位は最後尾の22番手となったが、スコット・ディクソン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング)が欠場し、ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/ダラーラ)がエンジン交換を行ったことから20番手スタートとなった。決勝では、フロントウィングの角度アジャスターがレース中盤過ぎに壊れたため、大きなアンダーステアと格闘することを強いられながらも最後まで粘り強い走りを続け、2戦連続のトップ10フィニッシュを果たした。

今回の勝利によってHonda勢は第2戦フェニックスから破竹の8連勝を達成した。Honda Indy V-8勢が1位、2位独占以上の成績を挙げるのは、今シーズン6回目となった。マニュファクチャラーズポイントでの2位との差は、第8戦終了時点の20点から23点へと広がった。次戦は8月1日決勝の第10戦ミシガン。全長2マイルのスーパー・スピードウェイを使ったハイスピードの400マイル・レースだ。

●ダリオ・フランキッティ(決勝優勝)
「今日のスタートは自分にとって最高のものではなかった。しかし、レース序盤の私は、クリーンに、そしてミスなく走り続けていた。最初のピットストップで42周目にニュータイヤを装着すると、マシンの調子が一気に良くなった。そこからは前を行くマシンをパスして行くことができた。サム・ホーニッシュJr.、トニー・カナーンを抜き、さらにペースを上げることができた。ピットストップでホーニッシュJr.に前に出られたけれど、今日の僕のマシンは勝てる力を備えているとの確信があった。ゴールまで走り続けることができれば、勝てると考えていた。それほど今日のマシンは素晴らしいハンドリングに仕上がっていた。エンジニアが最高のマシンを作ってくれ、エンジンもパワフルだったからこそ、こうして勝つことができた」
 
●バディ・ライス(決勝2位)
「今日のコースコンディションは合同テストの時と非常によく似ていたと思う。僕らのチームとしては開幕時の状態を考えれば、ショート・オーバル用のセッティングを大きく向上させることができている。今日のレースでは、ダリオ(・フランキッティ)はレースを通して速かったので、彼をパスするのは難しかっただろう。しかし、もし最後の25周がずっとグリーンのままだったら、僕にもチャンスがあったかもしれない。今回もHonda Indy V-8勢が上位を占めた。そして、僕はポイントランキングを1つアップさせることができた。シーズン後半戦はタイトルを獲得するために全力を尽くすよ」

●トニー・カナーン(決勝4位) 
「長く苦しいレースになっていた。しかし、ダリオが優勝できたのだから、今日のレースは僕にとっても優勝と同じ価値がある。ダリオの優勝を心から嬉しく思う。今日の僕のマシンは勝てる力を持ってはいなかった。それでも、ポイントは十分に獲得することができた。勝てない時には、少しでも多くのポイントを獲得することに集中しなくてはいけないが、それを今日の僕らは達成できた」

●松浦孝亮(決勝10位)
「最初のフルコース・コーションでピットインせず、すぐ次に出されたコーションでピットに入る作戦によって、1周の遅れを取り戻すことができそうだったのですが、自分がピットに入っている間にグリーンフラッグが振られたために周回遅れを取り戻すことができませんでした。あと1周グリーンを出すのを待っていてくれたら、全く違ったレースになっていたと思います。序盤に1ラップ遅れになってしましましたが、最後まで粘り強く走れましたし、最後のリスタートは自分でも驚くほどの良い形で決められ、5台ぐらいをパスできました。今回は金曜日にクラッシュをしてチームのみんなに迷惑をかけましたが、悪い時でも手堅くまとめることができましたし、チームとしてもモチベーションを高く持って次のレースに向かうことができると思います」

●和田康裕 HPD社長
「ダリオは予選の結果も悪くなかったので良い兆しはありましたが、今日は本当に会心の走りを見せてくれましたね。リスタートでキレイに相手をパスして来たのを見ると、我々のエンジンは加速でアドバンテージを持っているのかな、と考えることが出来ます。これで8連勝となりましたが、油断はしていられません。エンジン・マニュファクチャラー間の差は徐々に近づいて来ています。リッチモンドのショート・オーバルコースでは、運が味方して勝つことができました。作戦の展開上で勝ったレースもありました。今日までの8勝は、すべてをエンジンのパワーで勝って来たわけではありません。チーム力もありますし、ドライバーの力もあります。総合力が常に発揮できるようになりました。残りはナザレスを除いてパワー・コースです。ミシガンは長丁場の400マイル・レースで、スピードも速いですから、何か新しいトライをエンジンに投入しようと思っています」

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