Keita Kawai

ガレージキット攻略チャンプ・カー編〜パーツ塗装〜

近頃はミニカー紹介に走ってしまい、“模型制作はどうなった!? ”という声もいただきましたので、重い腰を上げてみました。模型製作には勢いが必要ですからね。ここから一気にスパートを駆けますよ。

前回、といっても遠い昔ですが、デカールを貼り終えたところまで終わっていたので、それ以外のパーツを作りこんでいきます。

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まずはサスペンション周りですが、サーフェイサーの缶スプレーを吹き付けたあと、エアブラシを使って塗料を重ねていきます。コストの高騰を防ぐため、チャンプ・カーやインディカーはサスペンション・アームにカーボン・ファイバー素材を多用していません。つや消しのブラックにガンメタルなどのメタル系の塗料を混ぜて金属素材を表現してみました。

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そのほか、ブレーキダクトやアンダートレイなどにはカーボン・ファイバーやケブラーが使われているようです。上級者になってくると“ここにはカーボンデカール!!”ということになってきますが、あいにくそのような腕は持ち合わせていないですし、なんせデカールが高価なので、今回は使用するのを見合わせています。それっぽいつや消しのブラックを塗りました。ちなみに、現在のカーボンデカールは、素材表現やパターンなどで様々な種類がいろいろなメーカーから出ていますから、使ってみようという方は、それぞれの特徴を生かしたものを使ってみてください。

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シート周りは実車に比べるとかなり物足りないつくりだったので、一工夫しています。もともと工作能力に長けていませんから、多くのことはできませんけどね。とりあえずスタビライザーだけを追加してみました。台座はエッチングのランナーをコの字に曲げて作り、調整バーにスケール・ハードウェアのリベットを使っています。ちゃちな作りですが、ないよりはマシです

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インター・パネルを0.5mmのプラパンから切り出しました。パネルはクリア・イエローにセミグロス・ブラックを足したものを塗っています。ステアリングはボタン類がまったく再現されていませんでしたから、あまっていたシートベルト・バックルのエッチングを切り、そこへ0.5mmの真鍮線を貫通させることでボタン類を再現しています。

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シートベルトは付属のエッチングを使用せず、モデル・ファクトリー・ヒロ製に置き換えました。細かくて組上げが面倒ですけど、印象はぐっと変わります。

ブレーキディスクとパッドは資料を見比べながら、それに見合った色を選択。今度は細筆を使って塗り分けていきます。細かいパーツもエアブラシで塗ると仕上がりがシャープになるのですが、マスキングが苦手な僕は、いつも筆塗りにしてしまいます。筆塗りでもそこそこいけます。

これでひととおりパーツの塗装は終了しました。次回は最終仕上げです。