Hiroyuki Saito

スイス旅情 −初めてのバス移動−

フロリダ州で開催されたALMSのセブリング12時間とアラバマ州で行われたインディカーのテストに行ってきました。相変わらずハードなスケジュールでしたよ。セブリング12時間のレースが土曜日の午後10時30分に終了し、サーキットを出たのが午前1時30分頃。ホテルによってシャワーを浴びチェックアウトしてオーランドウの空港に到着したのが午前4時40分頃でしょうか。

まだチェックインカウンターも開いておらず、睡魔と闘いながら受付業務の人が来るのを待ち、やっとチェックインしたのが午前5時30分頃。午前6時14分の飛行機に乗ってアトランタに到着したのが午前7時45分でした。

それからインディカーのテストを取材するためレンタカーでアラバマ州の中心都市バーミングハムの郊外に位置するバーバー・モータースポーツ・パークまで移動。約2時間のドライブでしたが、何度気絶しそうになったことか。

2日間のテストを取材してやっとカリフォルニア州トーランスに戻ってきました。スイスがとても懐かしく感じるアメリカでの強行取材でした。

近況はこの辺にして、スイス旅情の続きをお伝えしますよ。

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バスでホテルまで行くことに決めた僕は案内所でスイス美人の女性に言われたとおりの場所に行き、停留所らしきところを発見しました。そこには10と書かれた案内板があり、この10という番号が表示されているバスに乗ればホテルのすぐ近くの停留所までいけるとのこと。

早速、乗車券の購入です。販売機にはなにやらフランス語なのかドイツ語なのかイタリア語なのかロマンシュ語なのか判断しずらい言語がごちゃごちゃに表記されているのでとても読みずらい感じです。

まぁ、それでも数字は世界共通なので、言われたとおり3スイスフランのチケットを買えばいいだろうと、5スイスフランのコインを入れてボタンを押すのですが、レシートのようなチケットが出てきたのにお釣りが出てこないんですね。

バスは来ているし、どうしようってな感じであたふたしていると運転手がたまたまバスから出て、こっちに向かってきたので「お釣りがでない」って言ってみたのですが、フランス語で何か言われたあと諦めた感じでその運転手がバスに戻ったので、しょうがなく僕も諦めてバスに乗り込みました。

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バスにはチケットを入れるようなところも監視するようなシステム無く、とりあえず空いている席に座ります。どこに連れて行かれるのかちょっと不安なままバスが動き出しましたが、地図に載っている停留所をちゃんと通過し、10分くらいで僕が降りなければならない停留所に辿り着こうとしていました。

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その間に僕が泊まるホテルも発見し、案内所で言われていたショッピングモールの停留所に到着したのですが、日本のようにチケットをどこかに入れるのか、またドライバーに見せればいいのかわからないのですね。ドライバーに聞いておけばいけど、バスの車体がとても長いので、僕のいる場所からドライバーのところまで行く余裕はないのです。

それと乗るときはドアを開けるボタンがあったのに、車内からはそのボタンが無く、ドアが開けられないのです。参ったなって思ってちょっとしたパニックになっているうちにバスは無情にも次の停留所に走り始めました。

次はなんとしても降りようと扉の前でスタンバイです。冷静に考えるとチケットに関しては誰に見せているようなわけでもなく、乗客はただ乗ってただ降りてといった感じではありました。チケットを持っていないわけでもないし、次はもう勢いで降りちゃえばいいなって決心して待っていると停留所が近付いてきました。

意外と近かった次の停留所にバスが停車をしたのですが、僕の待っていたドアの前には運悪く乗客がいなくてドアが開きませんでした。もうこうなったら開いている扉から降りないとって、ばたばたと移動してなんとかバスから脱出。まぁ、運転手になんか言われたら追いかけてくるんじゃね? ってなくらいの気持ちでホテルの方向に歩き出すとバスは何事もなかったように次の停留所へと走り出しました。

荷物を引き摺りながら10分ほど歩いてホテルに到着。やっとチェックインと思いましたが、まだ午前11時前なんですね。ホテル側としては早くても午後3時くらいからしか部屋は用意できないんだろうなって思って話してみると、なんと今から大丈夫とのこと。

喜んでいると更にホテル滞在期間中に限り、エリアが決められていますがバスと路面電車の乗車券をくれました。そこで乗り方など詳しく聞いてみると、チケットを持っていれば特別見せる必要もないようです。持っているかどうかの確認はどうするんだろうなって心配をしてしまいますが、そこは各自の良識にということになるのでしょう。大雑把というか、寛大というか、これもお国柄なんでしょうかね。

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まぁ、ひと安心して部屋に入ると昨年ル・マン24時間の取材で泊まったホテルと似たようなヨーロッパらしい簡素な部屋が視界に広がりました。一人で泊まるときはまったく必要の無い2段ベットが視覚的に狭さを強調します。

ヨーロッパは基本的にホテルでのインターネット使用に関しては有料なんでしょうね。またこれが結構いい値段取るんですよ。時間単位での料金設定では20時間が50スイスフラン、また1日使い放題で確か45スイスフランとか、1週間使い放題で95スイスフランという値段設定なんですね。1週間使い放題が断然お得ですが、そんなにいるわけでもないし結構微妙ですね。

まぁ、それはゆっくり検討することにしてまずは腹ごしらえだと、近くのショッピングモールに行くことにしました。次回はそこで食べた世界的に有名なファーストフードのご当地メニューをお伝えしますよ。