Hiroyuki Saito

キーウエスト旅情 −KEY WEST LIGHTHOUSE−

早いもので1月も終ろうとしていますね。東京は最低気温が0度近くまで下がり、最高気温は10度を切るという良く晴れた寒い日が続いていますよ。北海道民にはそんなのまだ寒いうちに入らないっしょ、と言われるかもしれませんが、それなりに寒いのは確かです。 
 
そんな霜が降りるようになった1月末、やっと自転車の修理が済んだのでね、今週から自転車通勤が再開しました。ギアの調子が悪かったので変速機を含めその辺を完璧に直してもらったらこれがとてもスムーズになったのでひとりご満悦。次の渡米までお腹の脂肪をしっかり絞り込んで行きたいなと思う今日この頃です。はい。 
 
さて、今週からはお待ちかね? キーウエスト旅情を再開しますよ。やっとキーウエストのキースポット的な観光地をお伝えしていけるとこまできたのでね、あと何回続くか分かりませんが、ネタの少ないオフシーズンにUS RACINGをご覧になってくれる皆さんの暇つぶしにでもなればいいなあと思います。 
 
それでは早速、キーウエスト旅情の続きをお伝えしますよ。 
 
 
キーウエスト旅情 −KEY WEST LIGHTHOUSE−
 
 
ANA’S CUBAN CAFEでお勧めのキューバン・ロースト・ビーフを平らげた僕はその足で次の目的地へと向かいました。目指すはキーウエストを一望できる“KEY WEST LIGHTHOUSE”です。 
 
なぜ、灯台に来たかというと実はホテルの部屋に灯台の写真が飾ってあり、その下の方にあった題字に“KEY WEST LIGHTHOUSE”と書いてあったのです。そこでね、まず気付いたことは恥ずかしながら“灯台”って英語で“LIHGTHOUSE”っていうんだってことでして、言われて見ればそうだなって感心してから、あ、これキーウエストにあるんだってことに改めて気付いたんです。 
 
じゃあ、あとで行ってみんべと思ったのですが、どこにあるのかが分からないわけですね。地図をみて調べようかと思っていた矢先、ホテルの従業員が部屋のベッドメイキングにきたのでね、「これどこにあるか知っていますか?」と指差して聞いたのですが、英語がまったく話せない人でして(俺も“LIGHTHOUSE”って意味しらなかったけど)、「無理、無理」ってな感じのジェスチャーをするから諦めてフロントに聞きにいったんです。 
 
そしたらホテルからすぐ近くにあってしかもその灯台に登れるし、ミュージアムもあるということだったのでね、行くしかないなと心が決まったわけです。腹ごなしにもちょうどいいなと思いながら灯台があるであろう場所に向かうと、他に高い建物もないのですぐに灯台を発見しました。 
 

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灯台の敷地内へ向かう入り口には “THE KEY WEST LIGHTHOUSE & KEEPERS QUARTERS MUSEUM ” と書いてある看板がぶら下がっています。灯台に関係したミュージアムもあるようだと安心し、木々に囲まれている少し薄暗い感じの道を進みました。 
 

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その道を抜けると左手に入り口を発見。ドアにはオープンの時間と入場料が表示されていました。ちなみに大人の入場料はひとり10ドルとのこと。高いのか安いのかは見てみてからではないとなんとも言えませんが、とりあえずは建物の中へ入ってみました。 
 

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その小さな部屋には灯台をモチーフにしたお土産がところ狭しと置いてありました。どれもかわいらしいものばかりでしたが、お土産はもう買ったのでね、見るだけにしておきます。 
 

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キーウエストを一望するために受付けでお金を支払い、いざ灯台に向かおうと扉を開けると部屋があり、そこには高さが約2メートルの大きなガラスの物体がありました。それは以前、この灯台で使用されていたレンズでした。初めて灯台のレンズなんか見たし、その大きさにはびっくりです。
 
きざぎざしたガラスが重ねあうようにありますが、これフランスのフレネルという人が開発した光を多く集めて遠くまで照らすようなシステムらしいです。実はカメラのストロボ発光部の表面がぎざぎざしているのもこのフレネルレンズと同じ仕組みなんですね。改めて調べてみると面白いもんです。 
 

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巨大レンズが置いてあった部屋を出て中庭を進むと、目が痛くなるような真っ白い円筒の建物が視界に飛び込んできました。そうホテルの部屋に飾ってあった白黒写真と同じ灯台です。この敷地は木々に囲まれていてね、ここにいるとなんかちょっとだけ違った空間に入り込んでしまったような感じがしましたよ。 
 

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この灯台は1825年からキーウエスト周辺を航海する船舶の目印となっていましたが1846年の巨大なハリケーンによって一度崩壊。その後、今の形の土台となる66フィート(約20メートル)の高さの灯台が1847年に再建されて、1894年には20フィート(約6メートル)高くする工事が行われて現在に至るようです。早速、中に入ってみます。 
 

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入り口から見えていた階段は螺旋状になっていて見上げると目が回りそうです。実際に登り始めると幅も狭く、頂上まで88段もある階段を登っていくのはけっこうな運動量となります。それに降りてくる人がいると狭いためにすれ違うのが厳しい感じです。誰か登ってきたり、降りてくる場合は待った方が無難ですね。 
 

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ともあれ、なんかと展望台のある頂上に到着すると、そこには何人かの先客がいて景色を楽しんでいました。その景色を動画撮影してきたのでご覧ください。
 
 
 
灯台としては珍しく街中にあるのでね、キーウエストに密集する木々と家々が一望できます。ただ、木が多くてどこにどんな建物があるのかちょっと分かりづらいのが玉に瑕。 
 

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と思っていたらどこに何があるのかを写真で説明してくれる案内ボードがありましたよ。説明はとても細かく書いてあったので次の目的地を発見することができました。しかし高いところは眺めも良くて気分がいいもんです。 
 
それじゃ、ぼちぼち降りようかと思っていたら下から登ってくる人がいたので待っていると、アメリカ人でよくいる太めのおばさんが旦那さんと一緒に登ってきたんだけど、そのおばさんが「死んでしまう・・・・・・」ってな感じのことをひー、ひー言いながら頂上までやっとの思いで登ってきたのが印象的でした。おばさん殺しの螺旋階段です。 
 

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あのおばさん、降りるのも大変だろうなって思いながら僕も降り始め無事地上へと到着。そして少し離れた場所に古めかしい民家が建っていたのでね、そこに行ってみるとそれが“KEEPERS QUARTERS MUSEUM”でした。 
 

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元々は1887年にこの灯台を管理する人が住むために建てられた家のようで、この灯台が使われなくなった1969年以降、少し間が空くのですがミュージアムに改修されて1990年にオープンしたようです。当時のレンズや灯台の写真、そしてこの灯台を管理していた人が着ていたドレスなどが展示されており、古きよき時代の雰囲気が伝わってきましたよ。 
 
ミュージアムも見ることができたので満足した僕は、それではと今回のキーウエスト旅情最大の目的地へと向かうことにしました。次回も長くなりそうですよ。