Hiroyuki Saito

Steak’n Shake

インディカー・シリーズも13戦を終え、今週末のインフィニオン、連戦となるシカゴランドが終了すれば、いよいよ“もてぎ”です。そう、もうすぐ日本。今年は確か3月頃にアメリカに入国し、約半年間の滞在となりましたが、シーズンが始まるとやはり瞬く間に月日が流れますね。
そんな中、アメリカの各地に取材に行く機会が多かったわけですが、“あ、今年はまだ行ってなかったな”って、ふと思い出すお店がたまにあるんです。
前回の取材で行ったミド−オハイオってアメリカでも結構な田舎町で、レストランはそれほど期待できるところがありません。1日の取材が終り、ホテルへ帰る途中に今夜はどこで飯食うべ? って考えていたのですが、ハイウェイを車で走っていると“Steak’n Sake”の看板を発見したのでした。

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この“Steak’n Shake”はハンバーガーがメインのファースト・フード店です。アメリカのタイムゾーン的にわけるとセントラル(シカゴなど)、イースタン(東海岸)を中心にお店を展開していて、マウンテン(コロラドなど)、パシフィック(西海岸)には無いハンバーガー・ショップなんですね。
この仕事を始めた頃、アニキに連れて行ってもらったのですが、このお店、僕が日本にいた頃にイメージしていたアメリカのハンバーガー・ショップにとても近かったんですね。
それ以来、毎年、一人で行動するときはこっそり食べに行っていたのですが、そういえば今年はまだ食べていなかったなって、早速、車をお店の方面に走らせたのでした。

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久しぶりに入った“Steak’n Shake”は相変わらず、いかにもといったアメリカンな雰囲気を醸し出しています。すると、やってきたウエイターが、なんだべ、珍しくアジア人が一人でやってきたなぁって感じで、僕を席に案内してくれました。

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メニューを見ると、なんと今年が75周年アニバーサーリーと書いてあります。昔、吉野家の宣伝キャッチ・コピーで「牛丼一筋80年」ってありましたが、“Steak’n Shake”もアメリカでそれだけの歴史があるんですね。そう考えると、アメリカ庶民(セントラル、イースタン限定)にとって、日本で言う吉野家みたいなお店になっているのかもしれませんね。
そんなことを思いつつ、メニューを開いて何を頼むか考えます。シングル、ダブル、トリプルとお肉の枚数が選べるのですが、ここはひとつ久しぶりだからトリプルでと後先を考えずに決定。また、疲れているから糖分も取ったほうがいいだべなって、シェイクも頼んでみました。

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このシェイクって僕が子供の頃にイメージしていたシェイクなんです。大きなグラスに入ってホイップ・クリームが上に乗っていている感じがとても懐かしいんですね。目の前にそれが出されると始めはちょっとテンションが上がりますよ。でも、あまりの量の多さと甘さに徐々にそのテンションは下がっていきますけどね。

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まぁ、ちょっとずつシェイクをやっつけていると、トリプル・バーガーがやってきました。なんか不揃いのお肉が3枚無理やり重なっている感は拭えません。これはちょっとあまりにも写真と違うんじゃね? って突っ込みたくもなりますが、胃の中に入れば一緒ってことにしておきましょう。
久しぶりの“Steak’n Shake”のハンバーガー、結構、堪能できました。まぁ、飛び抜けて美味しいというわけでもないのですが、これもどこか懐かしい味になってきましたよ。なんか僕もそろそろアメリカの生活が長くなってきたなって思う今日この頃でした。