Hiroyuki Saito

ナイアガラ旅情 −ナイアガラの滝−

カナダのトロントとエドモントンで行われたレースが無事、終了しました。今週末はシーズン2度目の1.5マイルオーバル、ケンタッキー・スピードウエイでナイト・レースが開催されますよ。
今回のケンタッキーは4戦ぶりのオーバル・コースのレースなので、ちょっと久しぶりのオーバルだなって感じてしまいます。インディといえばオーバルといったイメージが強いのですが、年々増えていくロード、ストリート・コースの影響で、そのイメージも変わっていくのではないでしょうか。
今回の3連戦はカリフォルニア州トーランスから通うことになります。カリフォルニアは相変わらず、太陽の日差しが強いカラッとした暑さが続いていますよ。ケンタッキーは日本のように蒸し暑そうですが、ナイト・レースなのが救いとなりそうです。
それでは、ナイアガラ旅情の続きをお伝えしますよ。

−ナイアガラの滝−

スカイロン・タワーの1階に戻り、お土産コーナーを探索後、ナイアガラの滝へと繰り出しました。このタワーから滝までの道のりが結構長くて、途中、森林の山道を通過していきましたよ。

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木々の枝が重なりあって、その隙間からこぼれる太陽の光を浴びならが、新緑のトンネルを抜けると公園が目の前に広がり、奥に一般道が通っています。その一般道に沿ってナイアガラ川が流れ、「ザー」というか、もう「ドー」といった感じで、川の水が落ちる音が聞こえてきました。ちょっと逸る気持ちを抑えながらその音のする方向へと向かいました。

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アメリカ滝がよく見える場所に到着しました。滝のすぐ脇に観光客がいるのが判りますが、なんか人間がとてつもなくちっぽけな存在に見えますよ。さぁ、次はとカナディアン・ホースシュー(馬蹄)・フォールズとも呼ばれているナイアガラの滝のメイン、カナダ滝へと向かい、全景が見えるところまで移動しました。

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この壮大な光景を目の前にすると説明する言葉が残念なことに“凄い”しかみつかりません。なんなんでしょうね。この滝は。いや、ほんとに。なんか感動というかもう唖然とするしかない状況です。

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空は晴れているのに、雨が降っている状況になってきました。物凄い量の川の水が落ちるので、それによってできた水飛沫が上空まで舞い上がり、雨のように空から降ってくるんですね。傘というか雨具を準備していかないと、結構、濡れますよ。

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こりゃたまらんと、ウエルカム・センターに非難です。すると、ナイアガラの滝で行われるツアーのチケットなどが販売されていました。船に乗って滝ぎりぎりまで近づくツアーや、水が落ちてくる下段の川岸近くまで歩いていけるツアーなどいろいろあります。

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船には前回、乗りました。レインコートを着て滝に近づいていくのですが、まぁ、それでも濡れましたよ。なので、今回は滝に歩いて近づくツアーに挑戦しようかと悩んだのですが、待ち時間が長かったので諦めました。

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ウエルカム・センターには“Ah-So Sushi”なるお店がありました。韓国系のカップ・ラーメンが売っていたので、韓国人が経営しているお持ち帰り専用のお寿司屋さんなんでしょう。これはこれで今まで見たことのないネーミングだったのでちょっと面白かったです。食べると“あぁ、そう、寿司”なんだって考えさせられるようなお寿司じゃないことを祈るばかりです。
で、奥にあるのはカナダならどこにでもあるコーヒー&ドーナツの店、ティム・ホートンズです。カナダ最大のファースト・フードなんですって。ほんとカナダで石を投げればティム・ホートンズに当たるくらいお店がありましたよ。うそです。でも、ほんとこのお店はカナダの街中、ハイウエイを車で運転中によく見かけました。
ウエルカム・センターもそれほどウエルカムじゃなかったので、外に出てまた水飛沫を浴びながらカナダ滝を離れました。途中、濡れない場所で少し一休みしていると、類は類を呼ぶのか、ひとりで観光に来ていたと思われる中東系のおじさんに写真を撮ってくれと頼まれましたよ。ちゃちゃっと滝をバックにおじさんを撮影し、再び休憩です。

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なんだか滝から発生するマイナス・イオンをいっぱい浴びることができたので、ストレス発散、リラックスできました! って言いたかったんですけど、ひとりだったせいか、なんだか気分がマイナスになってきましたよ。
まぁ、今回は2回目ということもあって、初めて見たという感動が少なかったこともあったのでしょう。それほど長居するところでもないなと、ナイアガラの滝を後にしました。
こんな感じだったので、ナイアガラ旅情はこれ以上引っ張ることができませんでした。やはり初めてではないところというか、訪れたことのある場所に関しては、印象的なことをあまり感じないんだなって思った次第です。そう思った自分に残念ではありますが……常に好奇心ベイビーでいたいものです。はい。
旅情シリーズにしては珍しく予定通りに終了しました。もう当分、このシリーズはないでしょうね。残念ですが、次回の旅に備えておきたいと思いますよ。皆さん、ボン・ボヤージュ。