Hiroyuki Saito

Where2 Part-1

前々回、I-Pass(日本で言うETC)についてこのコラムで書きました。フリーウエイといっても有料道路がアメリカにもちゃんとあり、I-Passというシステムで渋滞を緩和させていることが伝わったか思います。
今回は皆さんも少しは気になっている? アメリカの車社会におけるナビゲーション・システムについて紹介したいと思います。
以前、このコラムでGPSナビゲーション機能がある携帯電話のことについてご紹介しましたが(https://us-racing.net/modules/weblog1/details.php?blog_id=53 )、ちゃんとしたナビ? についてはいままで触れてきませんでした。というか、僕自身も使う機会があまりなかったので書くことが出来なかったというのが正直な話です。
しかし、この2〜3年で各レンタカー会社でもオプションでナビをつけることができるようになりました。そんな中でもハーツ(Hertz)は、GPSナビゲーションにおいて先駆け的存在です。定かではありませんが僕が取材をはじめた頃(1999年)にはすでにGPSナビゲーションを搭載したレンタカーの貸し出しをしていたような気がします。
ハーツに関しては日本の車と同じように始めから搭載されているシステムです。しかし、日本のようにオーディオの入ったパネルに収められているものとは違い、任天堂が販売していた昔のゲームボーイくらいのボックスタイプ(縦15センチ、横10センチ、幅4センチくらい)がオーディオなどのコントロール・パネルの脇に特別な支えで固定されています。
名前はNeverLost(http://hertzneverlost.com/index.php )。もう迷うことはないよってなネーミングです。先輩が借りたハーツのレンタカーにこのナビが搭載されていて、たまたま僕が運転したことがありました。それでも方向音痴の僕は何度か道に迷い、同乗していた先輩を困らせました。僕に関してはNeverLostを使ってもEverLostするんですよね。残念ですが・・・・。
NeverLostに関しては操作性や見やすさもとても気に入っていますが、他のレンタカー会社のナビはどんなもんだべ? という好奇心とアメリカでのGPSナビゲーションの導入を考えているので、インディ・カー最終戦での取材で借りてみることにしました。
レンタカー会社はいつも借りているバジェット(Budget)です。各レンタカー会社によってGPSナビゲーション・システムには名称がついており、バジェットのナビに関してはWhere 2と呼ばれています。

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ハーツに関しては独自で開発したGPSナビゲーションと聞いていますが、バジェットはGARMIN(https://buy.garmin.com/shop/shop.do?cID=134 )というGPSナビゲーションを採用しています。これ、近年アメリカで主流となっているポータブルタイプのGPSナビ。レンタカー会社がオプションでGPSナビを付けやすくなったのも持ち運びができるGPSナビが流行って来てからなんですね。
アメリカのGPSナビゲーションについては、元々車に搭載されているものありますが(特に日本車)、日本ほどナビの重要性というか必要性を顧客は求めていません。アメリカって基本的に真っ直ぐな道で東西南北と名称と番地がわかれば、マップをみて簡単に調べられます。なので必要な人は別に買ってくださいといったパターンです。
アメリカ車に関してはそのようなこともあって、近年の日本車のようにGPSナビを搭載するスペースを考慮した運転席パネルのデザインがされていません。ですからGPSナビゲーションとして独立したものが必要になり、その流れからアメリカではポータブルタイプのGPSナビゲーションが主流となっていますね。
確かに独立して持ち運びが出来れば、車を買い換えたときでも大丈夫。しかも移動先でのレンタカーで使うことが出来ますから実に合理的でもあります。僕も仕事柄移動が多いのでこのようなポータブルタイプのGPSナビゲーションを欲しいと常々思っていました。
そして、今回とうとう流行のGPSナビゲーション、GARMINを使うことになったのですが・・・・・。
その内容は次回お知らせしたいと思います。