Hiroyuki Saito

ラスベガス・ドリーム

チャンプ・カーもいよいよ開幕しました。その開幕戦の舞台となったのが、歓楽の街ラスベガス。いやー、華やかでしたよ。開幕戦にはもってこいって感じでした。
実際、レースウィークが始まるまで、初めて仮設されたコースで開幕かと結構心配だったのですが、運営がしっかりしていましたね。下準備に余念がなかったと思います。特に目立った問題はなかったのではないでしょうか。
フォト&レポートでもお伝えしましたが、コース内をシャトル・バスで移動できますし、またセッションの合間にはコースを横断できましたし、観光にきたお客さんに対しての配慮も十分にされていたと思います。
取材する立場としては、クレデンシャル・オフィスがコース内のホテル、ゴールデン・ナゲット・ホテルにあり、ピックアップするためにどこに車を止めていいのか分からなかったところはあります。結局は近場の駐車場に止めたのですが、コース外にあればいいかなと思いましたよ。
まぁ、そんなことは小さなことです。それにも上回る良さがありました。今回はラスベガスということもあって、様々なカジノやホテルがグランプリのスポンサーをしていました。その中でイタリアの酒造メーカーとして有名なマティーニ&ロッシがメディア・センターのスポンサーをしていたんですね。

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メディア・センターとして用意された場所が、ワールド・マーケット・センターと呼ばれる世界中の有名な家具を販売している16階建てのとても大きなビルディングの最上階でした。メディアセンターからコースを一望でき、スタート・シーンもガラス越しに撮影できるようなロケーションです。

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室内も広く、インターネットの環境もバッチリです。しかも朝、昼と結構まともな食事が用意されています。そして、午後4時から6時まで“マティーニ&ロッシ・メディア・センター・ハッピーアワー”といって、マティーニ&ロッシを使ったカクテルが飲み放題になるのです。
これには参りました。なぜなら一番忙しいときです。4時から6時までといったら、予選やレースが終わって大半のメディアが、さぁ、これからレポートを書かなきゃって時ですよ。しかもカーテンで仕切られたメディアセンターの向こう側には、小粋なバーカウンターがあって、綺麗なウエイトレスが4人もいます。
自分の中で葛藤が始まりました・・・・。ん? なぜ葛藤するんだ? と思いながらもくもくと仕事をします・・・・しかし、体は勝手にカーテンの向こう側に向かい、バーカウンターで「マティーニ&ロッシを使ったポピュラーなカクテルをくれ」なんていっています。

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綺麗なウエイトレスにカクテルを持たせ記念撮影までし、「チェアーズ!(乾杯)」なんていって一気飲みで気分は上々です・・・・が、はっと気がつくと目の前にはコンピューターがあり、自分の席に座っているではありませんか。
金曜日の午前3時にLAを出発し、4時間ちょっと車を運転してラスベガスに到着。そのまま強行取材だったので、もう夕方の5時頃には眠気もピークに達しております。ちょっと居眠りして夢見てたんですね・・・・。
我に返ってとりあえず、彼女たちを撮影。後ろ髪引かれながらも再び仕事を始めたのでした。いい夢だったのかどうかはさておき、このハッピー・アワーは酷だな、なんて思うラスベガスの初日でした。
次回はラスベガスでのナイト・ライフをお伝えします。