Hiroyuki Saito

ま、いっかー?! 第1話

日本に帰ってきて早3ヶ月。気がつけば新年を迎えました。そして、いよいよ今月の中旬から再びアメリカでの取材がスタートします。
3ヶ月と半月もアメリカを離れているので帰るのがとても楽しみですが、ひとつ心配なことがあります。それは家の駐車場に野ざらしにしてきたマイカーのことです。

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僕が普段足代わりにしているクルマは、1992年式のBUICK Road Masterという大きなステーションワゴンです。せっかくアメリカにいるんだから日本では運転したくないなぁと思う大きなクルマに乗ろうと思って購入しました。
確か2002年に購入したと思ったのですが、まぁ故障の多いクルマでこれまでに購入金額と同じくらい修理代がかかっています。すでに15万マイル以上走行していますし、ちょうど壊れ始める頃ではありますね。数々のエピソードがあるのですが、追々、このコラムでお伝えしていきたいと思います。
まぁ、心配するほどの程度の良いクルマではないのですが、今回の心配の元は他にあります。実は帰国日の直前に運転席側のパワー・ウィンドーが壊れてしまったことなんですね・・・・。
中古で購入した当時から左後部席のパワー・ウインドーは壊れていました。ボタンを押して開けるときにガタガタという音を出しながら下がっていくので、ウィンドーが割れないように途中で止めるんですね。
今度は閉じようとしてボタンを押すと再びガタガタと音を立てながら上がろうとするのですが、なかなか上がってくれず、手の平を窓にくっつけて持ち上げないと完全に閉じなかったのです。なので、後ろに座った人には開けないように注意していました。
そのような症状が、とうとう運転席側のパワー・ウィンドーにも出てきたんですね。ちょっと違ったのは、ボタンを押して窓を開けると、ウィンドーの前の部分だけが下がるようになったんです。
そのまま下がってしまうと、完璧に壊れるので途中で止めます。そして再び閉じるボタンを押すと微妙に上がっていく・・・・そこでハンド・パワーの登場です。ウィンドーを手で掴んで持ち上げるというアシストをしてやらないとちゃんと閉じなくなったんですね。ハンド・パワー・ウィンドになってしまいました。
そんなことを繰り返していたのですが、とうとうその日はやってきました。ウィンドーを開けた時にいつものように前の部分だけが下がったのですが、ちょっと下がり過ぎたんですね・・・・。バキっという音がして、ボタンを押してもウィンドーはうんともすんとも言わなくなったんです。
しょうがないので、ハンド・パワーのみで上までウィンドーを持ち上げて閉じました。そして再びボタンを押したのですが、もう電動では下がらなくなったのです・・・・モーターが空回りしている音しか聞こえず、ウィンドーは下がってくれません。
そのとき近所で買い物の途中だったので、一旦家に帰ってから応急処置を考えようとクルマを走らせました。そしたらなんと運転中にスー、スーって2段階くらいに分けてウィンドーが自然に下がりだしたんですね! 
さっきのバキっという音はウィンドーを支える部品が壊れた音だったんでしょう。ウィンドーがドア内部に完全に収納されたら二度と出てこないような気がしたので、ここでもハンド・パワーの登場です。
もうちょっとで完全に収まってしまうところをがっちり掴んで、そのまま片手で運転を続けて無事、帰宅。それから冷静に考えました。修理に出しても直ってくるまでアメリカにいないし、どうしたのもかと。
悩んだ結果、今、自分にできることはとりあえず、ウィンドーが下がりきらないようにドアにくっつけておくことだなと思ったので、梱包用の透明なテープで固定することにしました。

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それから3ヶ月です。テープの粘着力が残っていることを祈るしかありません・・・・。