Hiroyuki Saito

Christmas Greetings

日本には年始の挨拶として年賀状を出す習慣があります。海外でも似たような習慣がありますが、アメリカなどは年を越してからではなく、クリスマスが近づく前にクリスマス・カードを送りますね。
アメリカでは、この時期に長期の休暇を取り、クリスマスを家族と共に過ごすことが多いです。クリスマス前後が日本で言う里帰りになるんですね。なので、クリスマス・カードには、休暇を楽しんで新年を迎えてくださいといった意味を込め、メリー・クリスマス、そしてハッピー・ニューイヤーと書かれています。
アメリカに行くようになってから、現地での知り合いも増え、僕にも今時期になるとクリスマス・カードが届くようになりました。といっても、手紙ではなくパソコンのメールです。海外からだとその方が便利で効率的ですよね。

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そんなクリスマス・カードですが、今年はカナダに住むディックさんから届きました。彼はアメリカでSCCA、ALMS、チャンプ・カーを中心にボランティアでコースのマーシャル(主にオフィシャルの指示を受け、ドライバーに旗を振ってコース状況を知らせる役)をしている方です。数年前、取材地のサーキットで僕が撮影しているとき、マーシャルをしていたディックさんが僕に気さくに話しかけてきたのがきっかけで、会うとよく話すようになりました。
ディックさんは、すでに仕事をリタイアしており、その後、奥さんと共にボランティアで各地のレースのマーシャルを行っています。カナダのオンタリオ州に住んでいるので、行くことのできるレースにも限りはありますが、それでもチャンプ・カーのレースに取材に行くとよく会いました。
彼は日本人の知り合いに教えてもらったのか、初めて会ったときから「コンニチハ!」と挨拶してくれます。以前、「日本語では“cute”をなんていうんだ?」と、彼が聞いてきたので、「かわいい」と、伝えたら一緒にマーシャルをしている奥さんを指差して「カ・ワ・イ・イ!」って、いうんですねぇ。奥さんは何を言っているのかわからなく、ぽかんとしているけど、その意味を伝えたらテレながら笑っていました。微笑ましい光景でしたよ。
そんな感じでディックさんのことを思い出したのですが、改めて考えてみると、今シーズンは珍しく彼らに会う機会がなかったんです。そこで彼のホームページを拝見したら、今年は体調を崩し、あまり遠くまで行くことができなかったと書かれていました。
ロード・アメリカで行われたチャンプ・カーでのレースが一番遠い場所で、あとは地元のレースを中心にマーシャルをしていたようですね。僕も今年チャンプ・カーのレースには数戦しか行っていなかったけど、ロード・アメリカには行きました。しかし、タイミングが悪くコースサイドで会うことはできなかったんですね。
ロード・アメリカはシリーズの中でも一番長いコースなので、セッション内にいける撮影場所が限られています。また、撮影ポイントではないところでマーシャルをしていれば会う機会も少ないですからね。
そのことを改めてメールで知らせたら、彼も残念がっていました。そして文末に彼は、ツインリンクもてぎになかなかいけないことを残念がってもいました。チャンプ・カーが行われていたときに彼は来ていたんですね。彼らが再びツインリンクもてぎに来られるかどうかは、現在の状況では難しいかもしれませんが、再び日本に訪れる機会が来ればいいなぁと思いました。

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来年は、彼らもいろいろなサーキットに行く予定だというので、再び、現地で会えることを楽しみにしたいと思います。