Hiroyuki Saito

キャサリン危機一髪!

ロード・アメリカの取材にいってきました。クリーブランド以来となるチャンプ・カーの取材だったので久しぶりでしたね。3日間現場に居たのはポートランド以来ですから、とても新鮮でした。
ロード・アメリカは僕がこれまで撮影してきたレース場の中でも一番好きなコースです。なんといっても緑が多い。森林の間を駆け抜ける鮮やかなカラーリングのチャンプ・カーは実にカッコイイのですね。昨年は残念ながら開催されなかっただけに、今年はぜひ撮影したいと思っていました-。
今回のロード・アメリカは週末雨になるという予報だったので、雨対策の準備も万端にしました。防水の靴からレイン・パンツにポンチョと用意し、カメラの防水対策もバッチリで取材に臨みました。
なぜ、ここまで準備を万全にしたかというと、6月に行われたワトキンスグレンで痛い目を見たからです。ワトキンスグレンも天気が悪くてほとんど雨でした。普段、インディ・カーのレースはオーバルなので雨が降ったら走行をしません。その考えでワトキンスグレンにいってしまったので、雨に対するたいした準備をしてなかったんですね。靴はただのスニーカーだし、ポンチョしかもって行かなかったので、足元はずぶ濡れでかなり嫌な思いをしたんですね。
その反省点を今回活かしましたよ。案の定、初日は天気が悪く、深々と雨が降り注ぐ中での撮影です。気温も高くなく防水対策していても変に暑くも寒くもなくといった感じでした。
雨の撮影は普段と違うやはり雨でしか撮影できないシーンがあるので、結構好きなんですが、ロード・アメリカはやはり晴れている方が絵になりますね。今回は開催時期が9月末だったので、もう紅葉が始まっていました。
これまで夏時期の緑一色のロード・アメリカしか知らなかったので、それもすごく新鮮でしたね。その雰囲気を大事にした写真が撮影できたと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、今回のレースでキャサリン・レッグが大クラッシュしました。僕はそのときピット・ロードとフロント・ストレート間にある通称アイランドと呼ばれる所にいたので、何が起こったのかわかりませんでした。
レッド・フラッグが提示されて、マシンがピットに戻ってきます。クラッシュが起こって中断になったんだと分かりました。レースが中断になるクラッシュというと、かなり大きなクラッシュでドライバーが危険な状況だということを、これまでの経験から想像してしまいます・・・・。

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20分くらい経ってからオフィシャルが近くに居たので、その人の話を聞くとキャサリンは無事だということが分りました。そしてしばらくするとキャサリンがピットに歩いて戻ってきたんですね。その姿を見たときは安心しましたよ。
レースが終わってから一緒に取材にいっていた中嶋さんと、クラッシュしたマシンを撮影しに行こうという話になりました。いってみるとすでにマシンはトレーラーの中に収納されています。
クラッシュしたマシンの置き場所もトレーラー内の上段にあるので、見ることができません・・・・。どれだけひどい状況だったのか伝えたかったので、作業場にいたオーナーの一人、ジミー・バッサーにいって撮影の許可を貰いました。
しかし、その上段にあがることはできなかったので、背の高い中嶋さんに手を伸ばしてトレーラー後方部の入り口から撮影してもらいます。

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ほんとなんだか原型をとどめていなくて、タイヤごと圧縮機でプレスされた中古車のような感じです。いやはや、ほんとたいした怪我もなくすんでよかったと思いましたよ。
レースに事故はつきものです。それをいかに事前に防ぐかが重要ですよね。今回、キャサリンのクラッシュの原因は、リアウイングが付け根から突然折れてしまったことから発生しました。整備不良だったのか、欠陥があったのか分りませんが、今後はこのような問題が起こらないことを祈るばかりです。