Hiroyuki Saito

Oh Deer!!

先週末は、土曜日にリッチモンドで行われたインディ・カーのナイトレースを取材し、翌日の朝一のフライトでチャンプ・カーのレースを取材するため、クリーブランドに移動というハードスケジュールでした。天候次第ではいけなくなってしまうギャンブル的な要素が強い移動ですが、ここ2、3年は今回と同じスケジュールでなんとか取材できています。はい。
雨も降らず、リッチモンドのレースが無事に終了し、仕事も一段落してメディアセンターをでたのが午前1時30分を過ぎたあたりでした。ハイウエイか国道を通って帰るか迷ったのですが、もうどっちでも変わらないだろうという時間帯だったので、国道を選んだんですね。これが失敗だったんです・・・・。
夕食もろくに食べられずに取材していたので、お腹は空いているし、疲れ果てて眠いし、思考能力が全く働かない状況で、ぼけーっとして運転していたんです。そしたら、突然、鹿が車の目の前をささーって横切っていきやがったんですな! もう、ホントびっくりしましたよ。あとちょっと早かったクリーンヒットしていました。間違いなく。
鹿は涼しい顔して左から右に横切っていったんです。で、こっちはブレーキを踏みながらハンドルを左に切りますね。すると、後輪が左に流れるんです。それで、今後は右にハンドルを切りますね。すると、後輪は右に流れる・・・・。それを3~4回は繰り返してなんとか車が真っ直ぐ進むまで立て直ったんです。ハイウエイだったら今日のレースでクラッシュしたジェフ・シモンズばりにコンクリートウォールに接触していたでしょうね。いやー、ほんと怖かったです。クラッシュ直前のドライバーの気持ちがちょっと分りましたよ。
ワトキンスグレンのような田舎道でよく見かける鹿注意の標識があれば、ちょっとは身構えしますよ。しかし、そんなものはない住宅地で森っぽいところではないんです。だからなおさらびっくりしましたね。もう、なんだか鹿の涼しい顔が目に焼きついて離れません。もののけ姫にでてきたシシ神のようでしたよ。
おかげで完璧に目が覚め、無事にホテル近くまでたどり着いたのですが、24時間オープンを期待していたバーガーキングが午前2時で閉まっています。ワッフル・ハウスっていう24時間営業しているファミレスもあるんですが、もう時間もないし、一人でいくのはちょっと気合がいります。あんな怖い思いをしてご飯も食べられないのは辛すぎると思ったら、セブンイレブンがあったので、食べ物を探しにいきました。

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そしたら、日本でいう1.5倍増量タイプのカップラーメンを発見したんです。日清食品は偉大ですね。リッチモンドでもカップラーメンが食べられるんですから。徹夜になるからレッドブルとそれを買ってホテルに戻りましたよ。
僕はコーヒーメーカーでお湯を沸かして、注いでから5分くらいまって食べたんですが、なにやらこのカップラーメンは、電子レンジで温めて調理できるようです。アメリカでは常識なのでしょうか。蓋を開けて水を入れてレンジでチンするだけ。レンジで調理しても大丈夫なように、容器は紙製なんですな。なんだか、お湯を沸かす手間が省けて画期的ですが、のびきってしまいそうですよね・・・・。
まぁ、なんとかお腹も満たすことができたし、それから残りの仕事をやっつけて、寝ずにエアポートに向かい、無事に飛行機に乗ることができました。乗継があったので機内ではトータルでも2時間眠れたかどうかといった感じでしたよ。
やっとクリーブランド空港について、タクシーでレース開場に向かいます。こっちは疲れているので行き先だけ告げて身をゆだねます。そしたら、アフリカ系アメリカンのドライバーだったんですが、途中で給油をしていくっていって、ハイウエイから降りたんですよ。
こっちは急いでいるけど、そりゃ燃料がなければ走れないので、寄っていくしかないですよね。でも、日本では普通ありえないですよね。客を乗せたまま給油って・・・・。使い切るくらい遠いところまでいかなきゃ。しかも、給油中も料金メーターはしっかり加算されています。なんなんでしょうね。
1ドル分くらいは料金メーターが加算されて出発し、到着してから料金を払ったんですけど、さすがにドライバーもその分差し引いた料金をいってきました。80セント。チップ少な目にしましたよ。まったく。
なんだか内容の濃い週末でした・・・・。