今年のデイトナ24時間耐久レースは、その記録的な総エントリー台数もさることながら、参加したドライバーの豪華さにも注目が集まったようです。
グランダム・シリーズはもちろん、チャンプ・カー、インディ・カー、NASCAR各シリーズの歴代チャンピオンを含む、数多くのスター選手の名前が例年と比べて目立ったのが印象的でした。
優勝したのは2004年度のグランダム・シリーズ・チャンピオン、チップ・ガナッシ・レーシングのCompUSAレクサスをドライブした、D.ウエルドン/S.ディクソン/C.メアーズ組。ウエルドンはこの優勝で、インディ500、インディ・カー・チャンピオン、デイトナ24時間の3大レースを1年間以内にすべて勝利して、A.J.フォイト、マリオ・アンドレッティ、A.アンサー、B.レイホール、A.アンサーJr.などの、過去にこの偉業を達成したドライバー達の仲間入りを果たしたことになります。
Photo by TOYOTA
NASCARネクステル・カップ・ドライバーのメアーズは、これが自身にとってのメジャー・レース初勝利。今回は現役のフルタイムNASCARカップ・カー・ドライバーが多数エントリーしましたが、デイトナ24で優勝したのは、そのなかでもメアーズが初めてだとか。そういった意味でも、今後このレースの注目度も再認識されるでしょうね。
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総合2位には、J.ウイルソン/A.J.オールメンディンガー/O.ネグリJr./M.パターソン組が入賞。普段からチャンプ・カーの取材を主に活動している自分はというと、レースウィーク中はルー・スポーツのホスピタリティで食事のお世話になることが多いので、あの巨人・阪神コンビの二人が表彰台に上がってくれてうれしかったですね。PTやセバスチャンらのチャンプ・カー・シリーズ・チャンピオンの活躍も見たかったけれど、残念ながら彼らはリタイアに終わってしまいました。
アメリカを代表するメジャー・レーシング・シリーズから、それぞれのスター選手がこぞって参加した今回のデイトナ24時間は、普段ではあまり見ることのできないオールスター戦ともいえる、楽しいお祭り的なイベントだったように見えました。こんな感じのリラックスした雰囲気でレースを楽しめることは、ファン、ドライバー、チーム、そしてこの業界全体にとっても、非常にポジティブなことではないでしょうか。