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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第11戦 ベルギー[決勝日]フォト&レポート

<US-RACING>

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3年連続チャンピオンのセバスチャン・ブルデイがベルギーでも圧倒的な速さを見せ付けた。今シーズンこれで6勝目となり、2003年のイギリスで始まったブルデイの優勝街道は、3年ぶりのヨーロッパ遠征で29回まで伸ばされた。スタートから後続をどんどん引き離し、独走態勢を築いたポール・ポジションのブルデイ。ピット・タイミングの違いから一時的に順位を下げるが、64周目にトップへ返り咲くと、2位のジュンケイラを13秒以上も引き離してトップ・チェッカーを受ける。シモン・パジノウが記録したセカンド・ベストからコンマ7秒近くも速い1分14秒086のファステスト・ラップも叩き出し、今日、ブルデイに追いつけるものは誰もいなかった。「また素晴らしい週末になったよ。優勝が目標だったというわけじゃないけど、可能性があったから狙ったんだ。チームはほんとうに素晴らしい仕事をしてくれたね。ヨーロッパに戻ってレースできることは良いことだし、ほとんど地元と変らない観衆の前でレースできるのがとにかく嬉しいよ」と大喜びのブルデイ。チャンピオンシップのリードも53点まで拡大し、前人未到の4連覇に向けて大きな1勝を手にした。

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ブルーノ・ジュンケイラが2位に入る活躍を見せた。デイル・コイン・レーシングにとってはチーム創設24年目で始めての2位表彰台となる。第7戦のトロントを皮切りに調子を上げてきたジュンケイラは、この週末も予選で4位を獲得し、好調をキープしていた。決勝も順当に戦えると思われたが、そうは問屋が卸さない。スタートでポジションを落とす躓きを演じると、ピット・ストップ時には燃料トラブルが発生する不運にも見舞われる。これで瞬く間に15番手に後退するものの、ジュンケイラとデイル・コイン・レーシングは諦めない。1回目のピット・ストップからわずか10周後のコーション時に再びピットインを決断し、戦略を変更。この作戦がばっちり決まったジュンケイラは、64周目に2番手まで躍進する。レース終盤は燃費が厳しくなり、トップのブルデイを追い上げることは出来なかったが、数珠繋ぎになった後続を抑え込み、2位を守り抜いた。「デイル・コイン・レーシングと表彰台フィニッシュを獲れてほんとうに嬉しいよ。チームのみんなが一生懸命作業してくれた。特にメカニックは良くやってくれたよ。終盤は燃料をセーブすることに集中していたんだ。そしてフィニッシュまでできるだけ力を尽くし、ハードに走りぬいたよ」とレースを振り返るジュンケイラ。次の目標はデイル・コイン・レーシングに初優勝をプレゼントすることだろう。

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今シーズン4回目の表彰台を獲得したルーキーのグラハム・レイホール。初日の予選は4番手につけていたが、最終予選では13番手まで後退する出入りの激しい週末を送っていた。後方からのスタートにチームはコーションが発生するたびにレイホールをピットへ呼び戻し、戦略を変えることで上位進出を狙った。この戦略が見事に当たり、51周目には7番手まで浮上する。レイホールもチームの期待に応えるべく力走を見せ、ウイルソンやパワーといった強豪をコース上でオーバーテイク。2番手を走るジュンケイラの背後まで迫るが、後一歩及ばず、キャリア4回目の表彰台を3位で獲得した。「レースの終盤は僕にとって凄くエキサイティングだったよ。スタートは最悪で1つポジションを落としてしまい、メディ|ゾーン・チームは更に一生懸命戦わなければいけなかった。レースの残りの時間をかけてずっとタイムを取り戻そうとしていた。かなり大変なところもあったけど、何とか後との差を広げてフィニッシュすることができたから嬉しかったよ」と喜ぶレイホール。このレースで最もポジションを上げたことで、ボーナス・ポイントも獲得した。

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ベルギー人ドライバーのヤン・ヘイレンはピット戦略の違いから一時2番手を走り、ゾルダーに集まった地元ファンを大いに沸かせた。凱旋レースの初日にマルチ・アクシデントに巻き込まれ、金曜日は1周も走行できないという不運に見舞われたヘイレン。チームが夜を徹してマシンを修復したおかげで、最終予選を11位で通過する。迎えた決勝は7速ギアを失うなどのトラブルを抱えながらも、コーション時にピット戦略を変え、レース終盤となる51周目から9周に渡って2番手を快走。鮮やかなグリーンのマシンが通るたびにヘイレンへ声援が送られた。残念ながら戦略は結果に結びつかず、13位フィニッシュとなってしまったが、地元ファンを盛り上げるには十分な走りを披露した。「今日の結果には今までにないくらいがっかりしているよ。今朝のウォームアップで力強い走りが出来ていただけに、7速ギアを失ったのは不運だったね。今はアッセンでレースをすることを楽しみしているよ」と話すヘイレン。悔しさを胸に次戦のアッセンへ向かう。

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曇天のゾルダー・サーキット。今にも雨が降り出しそうな空模様だったものの、結局雨が降ることはなかった。ポール・スタートのセバスチャン・ブルデイはレースを完全に支配したが、タイトルを争う2番手スタートのウィル・パワーと3番手スタートのロバート・ドーンボスはいずれも順位を落とし、それぞれ4位と7位に終わった。ランキング・トップのブルデイと2位ドーンボスとの差は53点まで広がり、ブルデイによる前人未到の4連覇が現実味を帯びてきた。