<Champ Car World Series>
エキサイティングな逆転劇がハイライトになったレッドバック・レースウエイでのサンノゼ・グランプリ予選初日。セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、サンノゼ市の中心に造られた1.443マイルのコースをたった1周駆け抜けただけで、17番手から1位へ大躍進した。
ブルデイはタイムを記録することができるわずか15周のうち、14周目までタイミングを見計らったあと、59秒509のタイムで今シーズン6回目のフロント・ロー・スタートを奪い取った。予選中、ブレーキ・バランスの問題に見舞われていたマクドナルドのドライバーは、数回コース・オフを強いられた。彼がクリア・ラップをとれたときには、問題が陰を潜め、3度のシリーズ・チャンピオンは、一気にタイム・チャートのトップに躍り出た。
セッションの大半を占めたのは、ジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)と、ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)による、暫定ポールをかけた争いだった。パワーとウイルソンは互いにタイム・アタックをやりあい、ブルデイが後方で苦戦している間、2回ずつトップに立った。ウイルソンは49秒747のベスト・タイムで2位を守り抜く。エドモントンでメカニカル・トラブルにより、今シーズン最悪のフィニッシュとなったパワーは、49秒882の3位で今日の予選を終えた。
予選セッション中、4番手に並んだブルーノ・ジュンケイラ(#19サニーズBBQコスワース/DP01/ブリヂストン)と、アレックス・タグリアーニ(#8LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)は、二人とも49秒852を記録する。ジュンケイラは2戦連続で予選トップ6に入り、このセッションで記録された2番目のベスト・ラップによって、予選4位を獲得。タグリアーニは5位に入ることになった。
ルーキーのロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、今日、6番目に速かった。前回のエドモントンでは苦戦したこのオランダ人ドライバーは、このセッションで最速のルーキーとなり、オリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)がその後ろのポジションにつける。
シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は8位に入り、トリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・バイ・タッチ-メガスピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)が9位。ゴメンディは金曜日の予選で背中を負傷したため、先週のエドモントンを欠場している。このフランス人は彼の主治医から今週末のドライブを許可され、49秒981のタイムを記録した。50秒029をマークした“スピーディ”ダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)がその後ろに続き、ここまでがトップ10となる。
わずかコンマ6秒の間に12人のドライバーがひしめき合った今日の予選は、ほんの少しのミスでも順位を大きく落とすことになった。レッドバック・レースウエイでのサンノゼ・グランプリ最終予選は、土曜日のアメリカ太平洋時間午後2時(東部時間午後5時)に始まり、決勝は7月29日、日曜日現地時間午後3時(東部時間午後6時)を予定している。アメリカではESPN2の生中継を見ることができ、また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「最初のアタックはコース上に入るより、エスケープ・ゾーンにいるほうが多かったね。マクドナルドのマシンはブレーキに問題があったけど、最後にチャンスがめぐってきた。どうやって上手く走れたかわかってないが、僕たちはチャンスをものに出来たし、幸いブレーキの問題も出なかった。今朝からずっと良くなかったから、この結果はとても嬉しいよ」
ジャスティン・ウイルソン:「チームが進歩していて嬉しいね。今年はストリート・サーキットで良く戦えていて、過去数シーズンに比べるとかなり良い状況だよ。僕たちはもう少しだけ作業しなくてはいけない。CDWのマシンがこのポジションから上にいけることを確信している。明日はポールを狙いに行くんだ」
ウィル・パワー:「ここは雨の心配がないから、僕にとって、今日は1位になるかクラッシュするかのどちらかしかなかったんだ。明日はコースに出たら、オージー・ヴィンヤーヅのマシンでポールを狙いに行くよ。もし、セバスチャンがポールでも、フロント・ローからスタートできるはずさ」