CHAMP CAR

トリスタン・ゴメンディがチャンプ・カー・モン-トランブランの予選初日で、タイム・チャートのトップに躍り出る

<Champ Car World Series>
スキー・リゾートとして知られるモン-トランブランで行われた金曜日の予選セッションは、ほぼ全員のドライバーが一度はトップに立ち、アメリカの小さい子供がよくやる“キング・オブ・マウンテン”という遊びを思い起こさせる展開となった。チェッカード・フラッグが振られたときに、山の頂上にいたのはトリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・バイ・タッチ・メガスピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)で、彼は76秒776の最速タイムで暫定ポールとなったことにより、チャンピオンシップ・ポイントとフロント・ロー・スタートを獲得した
今シーズンを戦う8人のルーキーの一人であるゴメンディは、このマウンテン・コースの5周目に最速ラップを記録。若いフランス人はレッド・ブリヂストン・オルタネート・ポテンザに付け替え、さらなるタイム更新を狙ったが、ただ一人のドライバーを除いた他のライバル同様、このコースを速く走ることができなかった。そのただ一人のドライバーとは、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)で、彼はチェッカード・フラッグを受けたときにベスト・タイムを記録し、76秒783のタイムで駆け抜けた。
チーム・オーストラリアのウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)もまた、この2.621マイルのコースを76秒841で走り、初日のポールは視野に入っていたが、2004年のヨーロッパ・フォーミュラ・シリーズからゴメンディの良いライバルだったパワーが記録したのは、3番目に速いタイムだった。CDWのドライバーであるジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)は、76秒843で4位。この背の高いイギリス人は、セカンド・スティントでレッド・ブリヂストン・オルタネートを試したが、他のドライバーと同じくバランスに苦しみ、セッション序盤に記録したタイムを更新することができなかった。
目覚しい活躍を続けるルーキーのロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、76秒850を記録。この“フライング・ダッチマン”はセッションの残り15分にコース・インし、すぐにトップ3入りするが、不運にもドーンボスはこれ以降タイムを上げることができず、5位に留まった。
ルーキーのニール・ヤニ(#21レッド・ブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、タイムシートの6位と7位に入り、4人の新人がトップ7入りを果たした。
ケベック州が地元のアレックス・タグリアーニ(#8タイド@ウォル-マート・ヴィクトリー・チャリティ・プログラム・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、地元ファンの前で8位となった。タグリアーニはファンの声援を受け、セッション序盤に速いタイムを記録してトップ・タイムに迫ったものの、タイムを更新し続けることが出来なかった。
グラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)がその後に続き、ここまでがトップ10となる。
チャンプ・カー・モン-トランブランの最終予選は、土曜日のアメリカ東部時間午後2時に開始。この美しいサーキットでのレースは7月1日、日曜日の東部時間午後2時に予定され、ESPNの生中継を見ることが出来る。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
トリスタン・ゴメンディ:「最初はみんなと同じように、ブラック・タイヤを履いたんだ。マシンは安定してなかったけど、ブラック・タイヤで良いラップが走れたよ。エンジニアに僕の望んでいることを聞かれたときに、全体的なグリップが欲しいといった。それでレッド・タイヤに履き替えることにしたんだ。普通はこれでグリップが良くなるからね。でもこれで大きくマシンのバランスが変わってしまった。今日の僕たちはレッド・タイヤでは速くならなかった。他のドライバーもレッド・タイヤに変えたけど、ラップ・タイムを更新できなかったから、みんなに同じ問題があったみたいだね。とにかく、僕にとってはほんとうに良い一日だったよ」
セバスチャン・ブルデイ:「最終ラップで小さなミスを犯してしまったね。みんながかなり良い走りをしていたから、僕ももっとプッシュしないといけないと思ったけど、ターン8で外側に膨らんだ。今日の予選タイムはすごい僅差だったから、些細なミスでもポールを失ってしまう。とても良い戦いだったよ。多くのドライバーがこんなに接近しているなんて予想外だね。ある人はこのシリーズがとても簡単だと言うけど、今はかなり競争力があってそうとは言えないね」
ウィル・パワー:「このサーキットで走れるのは、ほんとうにうれしいよ。またトップ3となったことも、ほんとうにすばらしいことだ。もちろん、ポールのほうが良かったけどね。コースはタイヤのラバーがのって、グリップが良くなるから、明日はもっと速くなると思うよ。気温も下がるかもしれない。今日はポールが取れないといけないないから、3位に入ったのはあまり意味がないね。今からデータを見直して、明日に向けてマシンを改善したいと思う。昔からのライバルと一緒にトップに入れるのは嬉しいね」