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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 モン-トランブラン[初日]フォト&レポート

<US-RACING>

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トップからコンマ2秒差に7台ものマシンがひしめき合う熾烈な予選は、ルーキーのトリスタン・ゴメンディがディフェンディング・チャンピオンのブルデイを千分の7秒差で下す、驚きの結果となった。今朝のプラクティスからトップ3に入り、モン・トランブランのコースと相性の良さを見せていたゴメンディは、予選でも絶好調。1回目のアタックの5周目という早い段階で、この日のトップ・タイムとなる1分16秒776をマークした。2回目のアタックはレッド・タイヤとのマッチングの悪さから、タイムアップ出来なかったが、他のドライバーも同様の問題を抱えていたため、ゴメンディがトップのままセッションが終了。ポートランドの雨に消えたキャリア初のフロント・ローを、フランス語圏のケベック州モン・トランブランで掴むこととなった。「今日はチームのみんなにとって、とても良い日になったね。マシンは最適なバランスとはいえなかったけど、ブラック・タイヤでかなり良いタイムが出たんだ。僕のエンジニアはすばらしい仕事をしてくれたから、彼にはとても感謝しているよ。僕たちは先月のテストでもいい結果を残せているから、それが今日のポールの鍵になったと思うね」と大喜びのゴメンディ。明日の予選で今シーズンのルーキーが誰も成し遂げていない、ポール・ポジション獲得の偉業を狙う。

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フランスF3チャンピオンの後輩にあたるゴメンディに惜敗したブルデイ。1回目のアタックでは、セッション開始16分に1分16秒903のタイムを出して2番手につけるが、その後は各セクションで速さを見せながら、細かいミスでなかなかタイムを上げることが出来ず、ずるずると後退してしまう。2回目のアタックで今度は渋滞にはまり、ブルデイの予選は終わったかに見えた。しかし、最終ラップでようやくクリアラップを掴んだブルデイは、ここぞとばかりに猛烈なスパートを掛け、1分16秒783をマーク。トップのゴメンディには0.007秒というほんのわずかの差で敗れたが、チャンスを見逃さないブルデイらしい走りで2位に滑り込んだ。「最終ラップで小さなミスを犯してしまったね。みんながかなり良い走りをしていたから、僕ももっとプッシュしないといけないと思ったけど、ターン8で外側に膨らんだ。今日の予選タイムはすごい僅差だったから、些細なミスでもポールを失ってしまう。とても良い戦いだったよ。多くのドライバーがこんなに接近しているなんて予想外だね。ある人はこのシリーズがとても簡単だと言うけど、今はかなり競争力があってそうとは言えないね」と話すブルデイ。明日は逆転で2戦連続ポール・ポジションを決め、3年連続チャンピオンの意地を見せたいところだ。

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今シーズンのトップ3常連となったウィル・パワーが3位を獲得した。上位陣のなかで早めにコース・インしてアタックを行ったパワーは、6周目にベストタイムの1分16秒841をマーク。2回目のアタックは、渋滞につかまってタイム・アップできなかったが、しっかり3位をキープして初日を終えた。「このサーキットでこのポジションはほんとうに良いことだよ。またトップ3に入れてとにかく良かった。もちろんポールが良いけどね。コースにラバーがのるから、明日はもっと速くなるはずだよ」と話すパワー。いつもは言葉少ない彼だが、今日はいつになく喜んでいた。トップのゴメンディからこのパワーまでの差は0.065秒しかなく、今日の予選がいかに熾烈なものだったかを物語っている。

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暫定ポール・ポジションを獲得したゴメンディを始め、トップ10に5人のルーキーが入り、モン-トランブランの予選初日はルーキー勢の著しい活躍を見せ、今シーズンのタイトル争いのテーマである、若手対ベテランと言う図式を如実にあらわす結果となった。現在、ポイント・ランキング2位につけ、3ポイント差でブルデイを追いかけているロバート・ドーンボスは5位。先週のクリーブランドでキャリア初の表彰台を獲得したばかりのニール・ヤニは、6位に入る。同じくクリーブランドで快走を見せたシモン・パジノウとグラハム・レイホールは、それぞれ7位と9位となり、トップとレイホールとの差はわずかに1秒以内。渋滞の目立った今日のセッションだけあって、クリアラップさえ取れれば、誰もが明日の予選でポール・ポジションを獲得することができる状況だ。

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チャンプ・カーの開催は実に39年ぶりの開催となるモン・トランブラン。昨年いっぱいで終了した同じケベック州のモントリオール・ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットの代替開催地として、今年からカレンダーに加わった。ローレシャン高原の地形を活かした起伏に富む4.26kmのサーキットは、直線が少なく、様々なタイプのコーナーが混在し、ドライバーにとってチャレンジングなコースといえる。かつては狭くてとてもバンピーなサーキットと知られていたが、2004年の大改修によってスムースかつ安全性の高いサーキットに生まれ変わった。ドライバーの評価も上々で、今日トップ・タイムをマークしたゴメンディは「このコースは驚くほどスムースで、とても良いね。ヨーロッパのコースで言うなら、たぶんベルギーのスパ・フランコルシャンに似ている。でもスパよりも短いから、リトル・スパといった感じだよ。とてもすばらしいコースだ。チャンプ・カーのチャンピオンシップにこのようなコースがあることは良いことだと思うね」とコメントしている。