CHAMP CAR

コース・レコードに迫る走りを見せたセバスチャン・ブルデイが、グランプリ・オブ・クリーブランドのポール・ポジションを獲得

セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、2.106マイルのバーク・レイクフロント・エアポート特設サーキットのコースレコードに紙一重の差まで迫り、今シーズン2回目のポール・ポジションを獲得した。ブルデイは56秒363の最速タイムを記録し、チャンプ・カー・グランプリ・オブ・クリーブランド・プレゼンテッド・バイ・ラサール・バンクを最良の位置からスタートすることになる。56秒363のラップは2006年にA.J.オールメンディンガーが記録したコース・レコードの0.08秒遅れだった。ポール・ポジションを勝ち取ったブルデイだが、彼はドライバーから見てコースの左側をスタート位置に選び、第1コーナーに対して伝統的に有利とされるコース内側のラインを選択しなかった。
チーム・オーストラリアのダイナミック・デュオと呼ばれている二人、ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、彼らの予選結果が昨日の暫定ポジションから入れ替わった。パジノウは初めてチャンプ・カーのフロント・ロー・スタートを手に入れ、今日のセッションで2番目に速いタイムをマーク。2006年のアトランティック・チャンピオンが、レイクフロント・サーキットを56秒473で駆け抜けた。若手オーストラリア人ドライバーのパワーは、ブルデイと13ポイント差のポイント・ランキング2位につけている。
ルーキーのグラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ロバート・ドーンボス(# 14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、それぞれ4位と5位のポジションからスタートすることになった。レイホールはチャンプ・カー史上最年少で表彰台を獲得し、ドーンボスはキャリア4レースで3度のポディウム・フィニッシュを果たしている。
ドーンボスのチームメイトのダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は6位。2003年のシリーズ・チャンピオン、ポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、7位からスタートする。Rスポーツのジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)と、アレックス・タグリアーニ(#8LXN2コスワース/DP01/ブリヂストン)は、8番手と9番手スタート。フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングのオリオール・セルビア(# 7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)が10番手スタートとなった。
チャンプ・カー・グランプリ・オブ・クリーブランド・プレゼンテッド・バイ・ラサール・バンクは、日曜日のアメリカ東部時間午後1時にグリーン・フラッグとなる。チャンプ・カー・ファンはエキサイティングなレースをCBSスポーツの生中継か、チャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブサイトwww.champcar.ws のレースディレクターを通じて観ることが出来る。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「前にここでポールをとったときは、ポール・トレイシーとビッグ・バトルを繰り広げて勝ったんだ。もう4年前のことで、かなり懐かしいね。今日の結果は良い感じだよ。こんな僅差でポールを獲ることはあまりないだろうからね。オプション・タイヤがちょっと扱いにくくて、少し苦労した。思ったより良い走りができなかったけど、マクドナルドのマシンはとても良かったよ。今日のセッションは、昨日と同じように、前半は走るスペースがあったけど、後半はレッド・フラッグが出て渋滞が多かったから、良い走りをするチャンスがなかったんだ。このコースは56秒のラップなので、17、18台もマシンがいるとあまり余裕がない。それはしょうがないことだけど、負けたわけじゃないからね。今日は上手くいったと思う。明日のレースに向けて良いタイムが出ているよ」
シモン・パジノウ:「明日は素晴らしいレースになりそうだね。チーム・オーストラリアがこんなに良い仕事をしてくれたことをほんとうに誇りに思うよ。今朝は少し苦労していたけど、エンジニアと一生懸命に問題を解決しようとしていた。そこですごく良いコミュニケーションを取れたことがとても嬉しかった。午後にコースへ出るとマシンは完璧だったよ。ピットへ戻ったときは『今までで一番良く仕上がっているマシンだから、これは絶対にいける』と言ったんだ。それからブラック・タイヤを履いて納得のいくラップができた。もっと良いタイムが出たかも知れないけど、トラフィックがあったからね。でもやれることはやったからとても満足しているよ。その後、レッド・フラッグが出る前にレッド・タイヤを履いたんだけど、不運にもレッド・タイヤでどういう動きをするのか確認する時間がなかった。僕たちにはすばらしいレース・カーがあるとわかっている。明日はトップ争いができるはずさ。良い戦略を考えて燃料をセーブしたいね。どういう結末になるかわからないけど、トップで走れると思うよ」
ウィル・パワー: 「過去のレースを見てわかるとおり、このレースは混乱が多いから、僕はとても良いポジションにいると思うんだ。去年のレースを見たけど、ドライバー全員がミスを犯し、スピンやコースアウト、接触していたよ。明日も混乱が多くなると思うから、ファンにとってはとても楽しいレースになるはずだね」