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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第12戦ロード・アメリカ[決勝日]フォト&レポート

<US-RACING>

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5位からスタートしたオールメンディンガーが、今シーズン5勝目の優勝を飾った。計51周中、オールメンディンガーがレースをリードしたのは45周目からで、その翌周にイエローコーションが発生。レッド・フラッグが提示されて、全車がピットに戻ることになった。この時点で残り3周となっていたものの、プッシュ・トゥ・パスが残っているジュンケイラとブルデイの猛追を振り切り、見事トップでチェッカー・フラッグを受けた。「最後の2周をトップで走るのは大変だったけど、トップを守りきることができてうれしいね。これから何が起こるかわからないし、僕が残り2戦を優勝して、セバスチャンのシーズン最多優勝記録を破るかもしれないから、まだがんばるよ」と、レース後の記者会見で話したオールメンディンガー。12戦が終了した中でブルデイが6勝、オールメンディンガーが5勝し、ウイルソンが1勝と、これまでのレースはブルデイとオールメンディンガーが優勝している。確かにオールメンディンガーが残り2戦で連続優勝する可能性も低くはないだけに、今後も目が離せない。

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オープニングラップでターン1を過ぎた後、パワー、ジュンケイラ、ヘイレンの3台による多重クラッシュが発生した。3台はスタックしてしまったが、ジュンケイラとヘイレンは周回遅れになる前にコースへ復帰。この時点でジュンケイラは16位まで後退したが、2001年に初優勝、2003年にはポール・トゥ・ウインを飾っているこのコースで確実にポジションを上げていった。ピットインのタイミングをトップグループとずらし、イエロー・コーションのタイミングにも助けられたジュンケイラは、なんと2位でフィニッシュ。今シーズン、2度目の自身最高位でレースを終えた。「ウォームアップのときからマシンはとてもよくて、今日僕と同じスピードを出せるのはチームメイトのセバスチャンだけだと思ったし、自信があった。でも、スタートでは何が起こったのかわからなくなったよ。早いうちに追い上げることができてよかったね。2回目のピットストップはちょっと早すぎてギャンブルになったけど、結果的はラッキーだった」とコメント。今シーズンは優勝まであと一歩のレースが続くが、残り2戦で勝つことができるか?

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計51周のレースで28周のリードラップを築いたブルデイ。ファステスト・ラップも記録し、今日のレースを通して速かったのは間違いなくブルデイだった。しかし、度重なるイエローコーションのため、何秒も築いたリードは帳消しになってしまう。最後のピットストップを終えた後は3位でコースに戻り、その直後イエローコーションが発生して、3位でレースを終えた。「最後のリスタートから前の2台を追い抜くことは現実的に無理だよ。3位でよしとしないと。チャンピオン獲得は少しだけ遅れることになったね」と、記者会見で話したブルデイ。今回チャンピオンが決まらなかったが、次戦のオーストラリアでは、ブルデイが9位以上でフィニッシュすれば3年連続チャンピオンが決定する。昨年同様、オーストラリアでチャンピオンが決まることになるだろう。

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予選8位とこれまでの自身最上位からのスタートとなったレッグ。今回はマシンのカラーリングもピンクに変わり、好成績を残す活躍に期待がかかっていた。レースも終盤、最後のピットストップを43周目に終えたレッグは、6位でコースに復帰。自身最高位フィニッシュ目前の46周目、“キンク”と呼ばれているハイスピードコーナーで突然リアウイングが取れてしまい、バランスを崩したマシンはコンクリートウォールとフェンスに直撃した。大破したマシンの一部はフェンスを越えてコース外側まで飛び出すほど激しいクラッシュとなり、只ならぬ雰囲気が場内に広がった。レッグの救出とフェンスの修復のためレースはレッド・フラッグが振られて一時中断に。その後、レッグの無事が確認されて一安心していると、レッグはメディカルセンターからピットに戻り、無事な姿をファンの前に現した。マシンはほぼ原型を留めておらず、本当に無事でよかったと、写真をみて改めて思う出来事だった。

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今回のロードアメリカでは好調なチームメイトのクラークと対照的に、予選で思うようなセッティングが出なかったフィリップ。スタートも17台中16番手と、まったくもって納得が行かなかったようだ。レースでは39ラップ目のタイヤ交換の直後、走行中に左リアのホイールが脱落。かろうじてピットに戻ったものの、周回遅れの14位でフィニッシュという散々な結果となった。ここまでランキング4位に上がってきたフィリップだったが、これでトレイシーに抜かれて5位へと後退してしまった。「残念な結果だ。うまくいくかに見えた戦略だったが、結局ダメだったね。でもオーストラリアに向けて準備は万端だよ。もうトップ5以外では満足できないからね」と、今回はいろいろと歯車がかみ合わない状況だったようだ。気分を切り替えて残り2戦に挑んで欲しい。

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チャンプ・カー・アトランティック・シリーズは、このロード・アメリカで最終戦を迎えることになった。チャンピオン争いは2人に絞られ、ランキング1位のシモン・パジェノーと2位のグラハム・レイホールが13ポイント差となっていた。レースは18周で争われることになったが、6周目にレイホールがメカニカル・トラブルでマシンを降り、トップ争いをしていたパジェノーもタイヤのパンクによりリタイアとなった。この結果、パジェノーのチャンピオンが決定。優勝賞金2百万ドルの小切手を受け取った。今年のアトランティック・シリーズはエントリー・ドライバーが合計で45人にもなり、激しいチャンピオンシップ争いとなった。フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシング、チーム・オーストラリア、マイ‐ジャック・コンクエスト・レーシングなどの現役のチャンプ・カー・チームがアトランティック・シリーズにも参戦し、盛り上がりを見せた。チャンピオンとなったペジェナドはデリック・ウォーカー率いるチーム・オーストラリアのドライバーで、初参戦にしてチャンピオン・チームに輝いた。来年はアトランティック・シリーズに参戦していたゲレス・レーシングがチャンプ・カー・ワールド・シリーズにステップアップする予定。ワールド・シリーズの参戦台数も増え、アトランティック・シリーズ共々、盛り上がっていくことを期待したい。