<US-RACING>
今回のポール・ポジション獲得が通算24回目となるブルデイ。チャンプ・カーの歴代8位となる記録で、7位のトレイシーにあと1回で並ぶことになる。マシンを降りようとするブルデイに駆け寄るのはポール・ニューマンで、笑顔が絶えない。マクドナルドがスポンサーになったのはニューマンの働きかけによるもので、新体制のもとで再生しようとしていたシリーズ全体の牽引役ともなっている。トム・クルーズやブルース・ウイルスといった友人の俳優をレースに招待するなど、ニューマンあってのチャンプ・カーとも言えるだろう。チームとしては、このデンバーで2勝しているジュンケイラも、早く本来の調子を取り戻して欲しいところだ。
終わってみれば、今年のウイナーである3人によって予選のトップ3が形成された。終始なごやかな雰囲気の記者会見となった中で、ある記者がブルデイに「今年はこの3人した優勝していないが、ほかに優勝争いに加わるとしたら?」と質問し、「PT(トレイシー)はいつ勝ってもおかしくないはずだが、今年はミスが多いので、そのチャンスをつかめないでるようだね」と応えていた。昨日の朝はプラクティスでトップ、今日の朝も練習走行では2番手だったトレイシー。前回のサンノゼで見せた無謀な行為は、勝てない焦りからかもしれない。
フォーサイスに移籍してから好調を維持するオールメンディンガー。彼は今シーズン全てのレースを2列目以内からスタートし、ここデンバーでもしっかり2位に入ってきた。最終予選ではマシンのバランスに苦しみ、レッド-タイヤ装着時にタイムアップはかなわなかったものの、彼が「業界一のピット・クルー」と絶賛するフォーサイスとともに明日の決勝に挑む。記者会見では毎年アクシデントが起きるスタート直後のターン1をどう切り抜けるかという質問に、「2004年にブルーノ・ジュンケイラがやったトリックを試そうと思ってるんだ。セバスチャンのアウトサイドにでて、彼がスピンするかどうか見るつもりだよ」とジョークも飛ばすオールメンディンガーだが、明日のレースではブルデイよりひとつでも良い結果を出してタイトル戦線に踏みとどまりたいところだ。
最近はドライバーだけでなく、チャンプ・カー・ガールズのサイン会もあったりする。集合写真のブロマイドがあり、そこにサインをしてファンにプレゼント。各開催地のコンテストによって選抜された女の子たちで、チームと同じようにレースを追っている。最終戦のあとのバンケットでは、その年の一番の女の子が投票によって選ばれ、昨年はかなり盛り上がった。小樽でもやるようになれば、日本の女の子も各レースにいけるかもしれない。現地は日本人が少ないから、ほんとうに楽しみだ。ぜひ開催しましょう!