CHAMP CAR

グランプリ・オブ・モンテレイの予選初日はジャスティン・ウィルソンが最終フライング・ラップでトップへ浮上


ジャスティン・ウィルソン(#9 CDWフォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、温存していた力を最後に出し切り、テカテ・チャンプ・カー・グランプリ・オブ・モンテレイ・プレゼンテッド・バイ・ロシュフランズの予選を制した。
ファンディドラ・パークのスタート/フィニッシュ・ラインを光のように速く走りぬけたジャスティン・ウィルソン。彼は金曜日の予選セッションを走る最後のマシンとなった11周目の最終アタックで、タイム・チャートの一番上にいたセバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)を上回り、ポール・ポジションを獲得した。ウィルソンのベスト・タイムは74秒305で、2位のセバスチャン・ブルデイと0.353秒差。このイギリス人ドライバーはチャンピオンシップ・ポイントを獲得するとともに、ブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードの第3戦となる日曜日決勝において、フロント・ローのギャランティー・スポットを確定させた。
初日の予選は17人中7人のドライバーがタイム・チャートのトップを入れ替え、セッションが進むごとにポジション争いは激しくなった。この日の予選を3位で終えたA.J.オールメンディンガー(#10ルースポート・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、セッションの開始後13分にトップとなったことをきっかけにして激しいポジション争いがスタート。オールメンディンガーによる渾身のタイムは、モンテレイのディフェンディング・チャンピオンであるブルーノ・ジュンケイラ(#2ホール・イン・ザ・ウォール・キャンプス・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)によって塗り替えられ、わずか11秒しかもたなかった。
1分後にはウィルソンがジュンケイラを押しのけてトップへ躍進。その2分後にブルデイが2.104マイルのレイアウトを、74秒658で駆け抜けてトップを奪う。唯一モンテレイでは3度のポール・ポジションを勝ち取っているブルデイでさえ、ベスト・タイムが出る前の3周は波に乗れず、コース・オフする場面もあった。それでも、最初のタイヤでのスティントにおける最終ラップでは安定した走りを見せ、ブルデイ自身も驚くほどのタイムを叩きだした。
その後、トップ争いをする集団は新品のブリヂストン・ポテンザへ交換するためにピットへ戻り、何人かのドライバーは、レッド‐ウォール・オルタネート・タイヤを選択してコース・イン。しかしながら、この戦略は無駄になってしまった。セッションが残り4分となったところでダン・クラーク(#14CTE・レーシング‐HVM・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、スピンを喫してレッド・フラッグとなったためだ。それでも、チャンプ・カー・セーフティー・チームがセッションの時間内にコースをクリアにしたため、何人かのドライバーは最後の望みを賭けてポール・ポジションを狙いに出た。
ウィルソンは最後のラップを走っただけで、彼自身は「それほど良くはなかった」といっていたが、ブリヂストン・オルタネートのアドバンテージをフルに生かしていた。彼はセッションの序盤でトップ3となっていた、ブルデイとオールメンディンガーを下したのだ。オールメンディンガーのベスト・ラップは74秒860で、ポール・トレイシー(#3インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)を打ち負かして3位をつかんだ。
トレイシー、ジュンケイラと続いてここまでがトップ5。チャンプ・カー・シーズンの序盤で話題となっている、アンドリュー・レンジャー(#27タイド/マイ‐ジャック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は6位に入った。シーズン第1戦と第2戦を終えてランキング4位のレンジャーは、昨年2位となってチャンプ・カー史上最年少ポディウム・フィニッシュを記録した、ファンディドラ・パークのトラックでその成功を再現しようとしている。
昨年のチャンプ・カー・アトランティック・チャンピオンのチャールズ・ズウォルスマン(#34ゴールデン・パレス・ドット・ネット・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、9位となる75秒842のタイムでルーキーのなかではトップとなった。ズウォルスマンは、昨年ここモンテレイでポール・ポジションからスタートしてアトランティックの初優勝を遂げている。地元ファンに大人気のマリオ・ドミンゲス(#7ロシュフランズ・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)にはタフな1日となっていまい、76秒424の11位が精一杯だった。
日曜日のチャンプ・カー決勝の最終グリッドは、アメリカ中部時間の午後2時から始まる予選2回目で確定する。
トップ3インタビュー
ジャスティン・ウィルソン: 「ほとんどブリヂストン・タイヤのおかげだよ。オプション・タイヤはほんとうに良い仕事をしてくれた。それにつきるね。今日は賭けに出たんだ。トップ・タイムに接近できることがわかっていたし、マシンにも僕自身にも残された時間があった。それまではセバスチャンと同じようにいい走りが全くできなかったから、レッド・タイヤを選択する賭けに出ることを決めたんだ。最初のラップではそれほど激しくプッシュしていなかったけどコンマ1秒も速くなったよね。それからレッド・フラッグが出た時に僕たちは負けたと思ったよ。ポール・ポジションも取れなかったし、明日の予選のためのレッド・タイヤも無駄にしたってね。でも、僕はもう1周走ることができた。この週末を通してルースポートのマシンはすばらしい仕上がりになっている。1周できちんと結果を出すことができたんだ」
セバスチャン・ブルデイ: 「この結果でなかったら、ひどいセッションだったといえるね。ほんとうにひどかったんだ。僕が最初にコース・インして、今にもアタックに出ようとしたとき、マリオに引っかかった。彼は自ら進んで僕に道を譲ろうとしなかったのは、明らかだったね。今までも同じようなことがあったと思うよ。それで冷静さを欠いて小さなミスをしてしまった。タイヤをクリーンにできなかったし、他のやつにもジャマされ、またミスを犯して、僕はちゃんと走ることができなかった。最後の2周はよくなってきて、1周はうまくいったけどまたミスをしてしまった。ピットに戻ったときに、トップだったのは少し驚いたね。だけどジャスティンと僕の差は100分の1秒しかなかった。タフな戦いになることはわかっていたけど、マシンはよかったから少しは自身があったんだ」
A.J.オールメンディンガー: 「今のところ良い週末になっている。僕たちは今朝のプラクティスで一番速かった。ルースポートはすばらしいマシンを用意してくれたよ。僕が思うに、このサーキットはとても滑りやすいので、コツをつかむのがとても難しい。最高のマシンでも、良いマシンや悪いマシンに挟まれてなかなか良いラインをとることができない。予選ではほんのちょっとだけ届かなかったから、がっかりしたよ。まあまあ満足はしている。少なくとも明日に向けてすべきことがわかっているんだからね」