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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第12 戦オーストラリア【二日目】フォト&レポート

<US-RACING>

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モントリオールで悲願の初優勝を獲得し、勢いに乗るセルビアが97戦目にして見事初ポール・ポジションを手に入れた。昨日と違って素晴らしい快晴となったサーファーズ・パラダイスで、予選終盤にはいってドミンゲスが上位に進出。2002年にこのコースで初優勝を遂げたドミンゲスは次々とタイム・アップしていったものの、残り3分でセルビアがトップに躍進し、観客から大歓声が上がる。もしボウデイがポールを獲れば、1ポイントが入ってチャンピオンを手に入れるところだったが、セルビアが粘ってチームメイトのタイトル獲得を阻止した。3年連続でニューマン/ハースのフロントロー独占となり、昨年はジュンケイラが優勝してボウデイのタイトル獲得を阻止している。

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ウエットでは抜群の速さを見せたボウデイだったが、今日の仕上がりはいまひとつで、1分32秒台に入れることができなかった。昨日の予選でフロントローが確定しているだけに無理をする必要は無かったものの、マシンから降りて苦笑い。もっとも、明日のレースではグリーンフラッグを受ければポイントを獲得できるため、2年連続チャンピオンが決まる状況にいる。万が一、レース前に何かあった場合はメキシコへ持ち越しとなるが、まさかウォームアップでトレイシーと接触(!)するようなことはないだろう。

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セルビアにポール・ポジションを奪われたドミンゲスは、タイム的には2位。だがボウデイが昨日のトップだったために、3番グリッドからのスタートとなる。ちなみにチームメイトのトレイシーは壁に接触してダメージを負い、結局5番手となった。下の写真は快心のアタックでトップに躍り出たセルビアが、裏のストレート手前で燃料切れにより、安全なエスケープゾーンにストップ。そこに同じ状況のバッサーもやってきて、観客は大はしゃぎとなる。もうとにかくすごい人で、今日だけで9万265人の観客が来場。なかなか撮影ポイントに近寄ることができず、コースサイドは常にぎっしりだった。明日はどんなことになるやら・・・・・・。

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北海道小樽グランプリ推進協議会のメンバーと、地元のテレビ局が取材に訪れている今回。「各チームがトレーラーで移動する北米と違い、すべてを空輸するオーストラリアは、絶対に見ておきたいと思っていました」と理事長の木下 修氏。「ロングビーチとは違って、コースの中にいくつもマンションがあるのはすごい。それもみんながとても楽しんでいて、素晴らしい雰囲気ですね」と感心のご様子。今回US-RACINGは普段の仕事に加え、現地のコーディネイトからガイド、通訳などのお手伝いをさせていただいている。実は去年のオーストラリアや今年のロングビーチでも同じことをしていたのだが、今回はちょっとシビレた。こっそり初日の写真を今日使うつもりでいたのだが、昨日の写真は雨のものしかなく、今日新たに撮らなければならなくなったのだ(ほんとうは当前のことです。すいません)。おまけにボウデイがポールだったらチャンピオンが決まるようなシチュエーション。人が多すぎて思うようにも歩けず、朝も昼も食べる暇無し。今年一番クラクラした土曜日だった。