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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第11戦ラスベガス【決勝日】フォト&レポート

<US-RACING>

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今シーズン5勝目を挙げてチャンピオン獲得に王手をかけたボウデイ。ピットインしようとしたトレイシーがピットレーンに向かうイン側のラインに完全に入る前にスローダウンしたので、真後ろにピタリとつけていたボウデイのマシンはトレイシーのマシン後部に追突してしまった。「彼は規定のラインの内側に完全にマシンを寄せるまえにいきなりスローダウンした。コンタクトは避けられなかった。自分が最後まで走りきって優勝できたことは、本当にラッキーだった」とコメント。走行中にフロントサスペンション・カバーが外れてしまい、空力にハンデをおいながらも、チームメイトのセルヴィアを最後まで抑えて見事スーパースピードウエイ3連勝、チャンプカーのキャリアで自己通算15勝目を飾った。

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今季7度目の表彰台で、ニューマン/ハース・レーシングにとっては、今シーズン2度目のワンツーフィニッシュとなった。終盤トップ争いを展開したボウデイに対しては、ラスト数周のあいだに、何度もプッシュ・トゥ・パスを使用したが、そのつどボウデイもプッシュ・トゥ・パスで応戦。同じチームだけにお互いの作戦と行動の内容は隠しようがない。ボウデイに対しては、空力で多少のアドバンテージを持ってはいたものの、イン側を守ったボウデイに対して、何度かタイヤとサイド・ポンツーンが接触するほどのバトルで並びかけたが、最終的に昨年のジュンケイラほどの接近したバトルとはならず2位フィニッシュ。インタビューでは「チームにとってとても喜ばしい結果となった」とにこやかにはなしてはいたものの、やはり優勝圏内にいながら勝利を逃したことに対しては、フラストレーションがたまるレースだったようだ。最終戦が終わるまでにもう一勝できるか。

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得意のオーバルで安定した走りを見せ、予選3位からスタートした地元ラスベガスで3位表彰台をゲット。ヴァッサーにとって昨年のトロント以来となる今年最初の表彰台となった。ランキングでも8位から6位へとジャンプアップ。来期ははたしてドライバーとしてステアリングを握るかどうか定かではないとも聞く。1996年のシリーズチャンピオンは、最終戦までにもう一花さかせてくれるか。

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予選7位からスタートしたラヴィンは5位フィニッシュ、予選4位スタートのヴィルトハイムは6位と、HVMにとっては今シーズン最高の結果となった。見慣れたコロナ・ビールのカラーリングを施されたマシンで登場したラヴィンは、チーム移籍後のベストポジションのフィニッシュ。ヴィルトハイムにとってはシーズン後半になって調子が上がってきたものの、スポンサーマネーが続かず、次戦からのエントリーが危ぶまれているのが残念だ。

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予選8位からスタートしたオールメンディンガーは、後半5位までポジション・アップしながらも、123ラップ目に予定していたピットインを行おうとピットレーンに入ろうとしていたまさにその瞬間、フルコースコーションでピットは閉鎖。チームの指示でコースに残ったが、それの判断がしっかり裏目に出てフロント・ストレート上でガス欠。頭にきたオールメンディンガーは、ステアリングを放り出してマシンから降りようとしていたが、気を取り直してピットに戻りレースに復帰、13位でフィニッシュとなった。

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予選では14位とラウジッツ以来となる最悪のポジションからスタートしながらも、決勝では一転してスタートから絶好調となったトレイシー。なんとオープニングラップから2周目までのあいだに10台もごぼう抜きして4位、7ラップ目にはボウデイをかわしてトップに立ってしまうほどの勢いだった。166周のうち107周をトップで走行、最多リードラップを記録しながらも、123周目にピットインしようとした際、ボウデイと接触して痛恨のリタイアとなってしまった。レース後のインタビューには応じていたが、その心中は穏やかでなかったはずだ。ピットではチームオーナーのフォーサイスが血相を変えてカール・ハースに食って掛かっていた。