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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第8戦サンノゼ【初日】タイトな難コースでボウデイがトップをキープ

<US-RACING>
まだ平日の金曜にもかかわらず、4万434人もの観客で賑わったサンノゼ。だが安全上の問題でコースを急遽改修することになり、予選は中止となってプラクティスが2回行われることになる。前回のエドモントンでやっと今季2勝目を挙げたボウデイが、狭いコース幅のタイトなデザインのサンノゼで果敢に攻め、2セッションともトップ。セルビアが2位とチームメイトでワンツーとなり、3位には新人のグロックが入って大きな注目を集めた。●プラクティス1:トレイシートのトップ争いを制したボウデイが1位
カリフォルニアらしく朝から清々しい晴天となったサンノゼ。しかし初開催を迎えるダウンタウンの中心部は、コースを横断する路面電車の線路の凹凸と、一部のレイアウトが危険と判断されて改修する必要に迫られ、スケジュールが大幅に変更されることとなった。今晩中にデザインそのものを少し変更することになり、明日は異なるコースとなるために予選は中止。プラクティスを2回行うだけとなった。近年では稀のトラブルだが、いざという時はコースを変更できるのもストリートの長所といえる。
ツーリングカーやトランザムの走行後、チャンプ・カーが走り始めたのは午後1時50分のことだった。誰もが未経験のコースで、ランキングを争っているトレイシーとボウデイが終盤にトップ・タイムを次々と更新。最終的にボウデイが53.701秒でトップとなり、2位はトレイシーの53.894秒とこの二人だけが53秒台に入れる。3位にはタグリアーニ(54.209秒)が入り、4位セルビアと初開催のレース・トラックでやはりベテラン勢が上位に進出した。
●プラクティス2:終了間際に再びトップへ躍り出たボウデイ
日がかなり傾き始めた午後5時5分、第2プラクティスがスタート。開始から10分が経過してセルビアが53.111秒と最初のセッションのトップ・タイムを上回り、午後5時28分にはトレイシーがこの日初めての52秒台となる52.950秒を記録する。その4分後、参戦2年目のフランス人、フィリップが52.868秒でトップに躍進して注目を集めるも、セルビアが52.655秒と大きく引き離してみせた。
間もなくセッションが終了しようとしていた午後5時47分、今年初のレースとなったメキシコ人のラヴィンがスピンを喫し、タイヤウォールに衝突。3分間でのコース修復が不可能だとしたオフィシャルはここでチェッカーを提示した。この直前に52.615秒とほんの少しセルビアを上回っていたボウデイが初日トップ。52.655秒のままだったセルビアが2位で、ニューマン/ハースのワンツーとなる。3位にはルーキーながら大活躍をみせたグロックが52.835秒で入り、4位は52.868秒のフィリップと若手も健闘している。