＜US-RACING＞
朝から激しい雨となり、プラクティスが中止となったエドモントンだったが、前日を上回る6万以上の観客が訪れる。ほぼ満員状態の中で始まった最終予選は、雨のために路面コンディションがいまひとつとなり、アクシデントが続出。2度の赤旗で誰もが満足にアタックができない中、今回もオールメンディンガーがトップとなる。オールメンディンガーにとって初のポール･ポジションであり、2位はウイルソン。ルースポーツの2台が最前列からスタートすることになった。
●プラクティス3＆4：予選前最後のセッション･トップはウイルソン
昨夜から降り続く激しい雨と、コースのあちらこちらにできた水溜りにより、午前中のセッションが中止。このため午後の15分のプラクティスが45分に延長され、午後1時30分に開始となった。幸い雨はやんだものの、コースの一部分がまだ濡れている状態で始まったセッション。開始早々、ベテランのダ･マッタさえもがターン11と12の間のタイヤバリアに接触するなど、非常に難しいコース･コンディションとなっている。
終盤に向けて徐々に乾き始めた路面により、続々とタイムが更新されていく中で、最後にトップ･タイムをマークしたのは昨日の予選2位ウイルソンだった。しかしタイムは昨日の58秒台から、61.108秒と約3秒もの開きがある。2位は序盤のアクシデントからリカバリーしたダ･マッタで61.649秒、3位は昨日の予選トップだったオールメンディンガーの61.651秒という結果になった。
●最終予選：オールメンディンガーがうれしい初ポールポジション
朝から悪天候に見舞われたエドモントンだったが、昨日を上回る6万6250人の観客が押し寄せた。昨日と合わせ、この時点ですでに12万1972人もの入場者数を記録。気温17度と肌寒いコンディションとなったが、エドモントンの人々の熱気には目を見張るものがある。朝のセッションは中止となったが、通常どおり10分間のインターバルで最終予選はスタート。少ない時間で調整しきれていないのか、10分間に渡ってコースインするものは皆無だった。
昨日よりもコンディションが悪化しているが、このセッションでもトップとなればフロントローからスタートできるだけに、激しいアタックが随所で展開。しかしアクシデントが相次ぐことになり、午後2時42分にはドミンゲスがタグリアーニに追突し、それを避けようとしたハンター‐レイもコース･アウトする。これで赤旗となってセッションは中断、ドミンゲスとタグリアーニはトップ･タイム剥奪のペナルティを科せられることになった。
8分間に渡って赤旗となり、セッションは残り10分でやっとグリーンに。ほぼ全車がレッド･タイヤでアタックを開始したが、3分後に今度はターン2でスペラフィコが追突し、同時にターン7ではウイルソンがグロッグを押し出してクラッシュ。チームメイトのオールメンディンガーに負けないよう、トップを狙いにきていたウイルソンだったが、少しハッスルしすぎたようだ。
オフィシャルは時間内にコースの修復ができないと判断し、予定より2分早い2時58分にチェッカー。このセッションでも61.070秒のトップ･タイムを記録していたオールメンディンガーが、再び予選トップに輝く。タイムは昨日の58.628秒が正式なコース･レコードとなり、オールメンディンガーがエドモントンで初代ポール･ウイナーとなる。参戦2年目にして、初めてのポール･ポジション獲得だ。明日のレースではルースポーツの2台がフロントローからスタートすることになった。