CHAMP CAR

●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第4戦ポートランド【決勝】ダ・マッタが復帰4戦目で勝利、表彰台をチャンピオンが独占

<US-RACING>
快晴に恵まれ、昨年を上回る6万4千人もの観客でにぎわったポートランド。レースはポール・ポジションからウイルソンが素晴らしい走りでトップを独走するも、無念のエンジントラブルでリタイアに終わる。その後トレイシーとボウデイの二人によるトップ争いになるかと思われたが、ピットのタイミングをずらしたダ・マッタの戦略がみごとに成功。ダ・マッタが復帰4戦目にして久しぶりの勝利に酔いしれ、ボウデイ、トレイシーとチャンピオン3人による表彰台独占となった。
●ラップ・バイ・ラップ・リポート
・レースは一周1.964マイル12ターンのコースを105周。マシンがコースインしてから2周のパレード・ラップを経てグリーン・フラッグが振られる。
グリーン・フラッグ:18台のマシンはクリーン・スタートを決め、ターン1のフェスティバル・カーブを抜けてゆく。トレイシーが2番手に上がり、後方ではボウデイがタグリアーニをパスして4番手に上がる。
Lap 2:オルタネイト・タイヤを装着してスタートしたウイルソンが、オープニング・ラップを制する。レンジャーがドミンゲスの前に出て6番手に浮上。
Lap 4:ダ・マッタはこの時点でプッシュ・トゥ・パス・ボタンを29秒使用。
Lap 10:タグリアーニのマシン後方から白煙が出る。タグリアーニは裏ストレート付近でスロー・ダウンし、グリーン上にマシンを停止。タグリアーニはコックピットから降りてリタイアとなる。マシンはコース脇の安全な場所に止まっているため、レースはグリーン・フラッグ状態のまま続行。
Lap 11:ウイルソンが3.048秒トレイシーをリード。ヴィルトハイムがターン11でコース・アウトするが、そのまま体制を立て直してレースを続行する。
Lap 12:レンジャーがドミンゲスをパスして5番手に上がる。
Lap 14:ダ・マッタがピット・イン。ブリヂストンのレギュラー・タイヤを装着してピットアウト。
Lap 15:ヴィルトハイムがピット・インしてレギュラー・タイヤを装着後ピットアウト。
Lap 17:ウイルソンがトレイシーとオールメンディンガーに5.670秒差を付けてレースをリード。
Lap 20:トップ5はウイルソン、トレイシー、オールメンディンガー、ボウデイ、それにレンジャーをパスして5番手に上がったドミンゲスのオーダー。
Lap 22:ハンター-レイがターン11付近のラン・オフ・エリアにコースアウトするが、即座に体制を立て直してコースへ復帰、レースを続行する。
Lap 26:4番手のボウデイが3番手のオールメンディンガーに1秒以内へと迫る。
Lap 29:ボウデイがレース中のファステスト・ラップ(60.022秒)を記録。オールメンディンガーをパスして3番手に上がる。
Lap 30:トップを走行中だったトレイシーが最初のピット・イン。代わってボウデイがトップに立つ。
Lap 32:セルヴィアとレンジャーがピット・イン、これでウイルソンが再びトップに立つ。 ダ・マッタは6番手に上がり、プッシュ・トゥ・パスは残り8秒となる。
Lap 33:最初のピット・ストップを終えた時点で、ドミンゲスがオールメンディンガーの前に出て4番手にポジション・アップ。
Lap 41:ウイルソンがトレイシーを10.718秒リード、ボウデイに対して12.860秒の差を付ける。
Lap 44:ダ・マッタがピット・イン、オルタネイト・タイヤを装着してコースへ復帰する。
Lap 45:10秒以上の大差でレースをリードしていたウイルソンのマシンが突然スローダウン。フェスティバル・カーブ付近のランオフエリアにマシンを止めてリタイアとなる。
Lap 46:フルコース・コーション。イエロー・フラッグの提示直前にヴィルトハイムがピット・インする。
Lap 49:トレイシー、ボウデイ、ドミンゲス、オールメンディンガーら、トップグループが相次いでピット・イン。ダ・マッタが2002年フォンタナ以来、久しぶりにレースをリードする。
Lap 52:グリーン・フラッグ。
Lap 56:ダ・マッタがトレイシー、ボウデイ、ドミンゲス、セルヴィアらに5.811秒の差を付けてレースをリードする。
Lap 63:トレイシー、ボウデイらに対するダ・マッタのリードは、9.879秒へと広がる。
Lap 64:マーシャルが最初にプッシュ・トゥ・パスを使い切る。
Lap 65:ルーキー・ドライバーはレンジャーを先頭に、8番手から12番手の間を走行。
Lap 69:ダ・マッタが13.354秒へとリードを広げる。
Lap 73:ボウデイがターン1への進入でプッシュ・トゥ・パスを使用し、トレイシーの前に出る。トップを行くダ・マッタとの差は18.540秒。
Lap 75:セルヴィアがフロント・ストレートでドミンゲスの背後からプレッシャーをかける。
Lap 76:トップを走行中のダ・マッタが3度目のピット・イン、ボウデイがトップに立つ。ボウデイとトレイシーとの差は4.785秒。
Lap 77:セルヴィアが5番手のポジションからピット・インしてブリヂストン・ポテンザのレギュラー・タイヤを装着してピット・アウト。
Lap 79:ボウデイが59.923秒のタイムでファステスト・ラップを更新。メカニカル・トラブルのセルヴィアがピット・インするが、ニューマン/ハース・レーシングのクルーがトラブルを突き止めて修復し、レースへ復帰する。ヴァッサーがピット・インした際、エンジンをストールして一瞬タイム・ロス。即座にエンジンを再スタートしてピット・アウトする。
Lap 81:トップのボウデイがピット・イン。代わってトレイシーがトップに立つ。
Lap 82:セルヴィアがメカニカル・トラブルで再びピット・イン。トレイシーとドミンゲスがピット・イン。トレイシーはオルタネイト・タイヤをチョイスする。この間ダ・マッタがトップに返り咲く。セルヴィアはここでマシンを降りてリタイアとなる。
Lap 85:ダ・マッタがボウデイとトレイシーに対して9.078秒差を付けてレースをリードする。
Lap 91:9台のマシンがリードラップを走行。ダ・マッタのリードは10.159秒。
Lap 93:オールメンディンガーとドミンゲスが、それぞれの最速ラップを更新する。
Lap 97:ダ・マッタがボウデイに9.731秒の差を付けてレースをリードする。
Lap 98:トレイシーが4番手のドミンゲスを抑えるべく、プッシュ・トゥ・パスを使い切る。
Lap 101:ダ・マッタのリードは8.904秒となる。
Lap 105:チェッカード・フラッグ。ダ・マッタがG.I.Joe’s Presents the Champ Car Grand Prix of Portlandで優勝。2位以下に10.128秒の差を付けて、キャリア12勝目を挙げた。2位はボウデイ、3位はトレイシーが入った。
レースを終えた時点でのポイントリーダーはボウデイで106ポイント。2位は95ポイントのトレイシーで、優勝したダ・マッタはランキング11位から5位へと躍進した。ルーキーのランキングでは、グロックとレンジャーがともに54ポイントでタイ。ブレマーが52ポイントで3番手につける。
優勝したダ・マッタのコメント
「すごくいい気分だ。たしかに、いつもと同じ勝利ではなかったよ。どんなときでも勝てば気分はいいけど、このウイナーズサークルに来るまで、僕自身、とても長い時間がかかったからね。それに、この新しいチームと一緒になってから、それほど長い時間もかからずにここまでこれたんだから、いつもの勝利より気分がいいのは当然だよ」
2位ボウデイのコメント
「2位でもハッピーだよ。チームもがんばったし、クリスチアーノもここまでくるのにとても長かったと思うからね。彼はいいやつだ。彼はつまらない政治的なことをたくさん経験してきた。こうやって彼がまた頂点に戻ることができたのを見るのは、とてもいいことだ。オープン・ホイール・レーシングにとっていい日になったよね。インディ(F1)よりもずっと良かったのは間違いないよ」
3位トレイシーのコメント
「セバスチャンにフロントストレートでやられたね。我々は第1コーナーでクリーンなバトルをやった。僕はレースをリードしていたと思ったんだけど、ダ・マッタがはるか先を行っていたのは理解できなかったね。我々から逃げられるほど先に行ってたとは思えなかったんだ。まあ、全般的に見て、半分ぐらいはまともな一日だったね。ポイントとトロフィーも増えて、笑顔で帰ることができるよ」