＜US-RACING＞
2日目の予選で、初日に記録したコース･レコードを破るドライバーが現れず、自身初のポール･ポジションを獲得したウイルソン。昨年のクリーブランド、今年のモンテレイとこれまで予選2位からのスタートはあったが、チャンプ･カーに参戦して以来初めてトップからスタートすることになった。結局初日のトップ４の予選タイムはそのままで、予選2位にはチーム･メイトのオールメンディンガーが入り、ルースポーツにとって初のポール･ポジション、そしてフロント･ロー独占となった。ウイルソンはこれまでの最高順位が4位と、あと一歩というところで表彰台を逃しているだけに、明日は初優勝で表彰台に上がることができるか。また、オールメンディンガーはこれまでの最高位が2位で、あとは優勝するだけとなっている。どちらにとっても明日のレースで優勝を飾り、チームとともに初優勝を叶えることに期待したい。
初日の予選結果どおり3位にトレイシー、4位にはタグリアーニが着く。午前のプラクティスではトップ･タイムを記録したトレイシーだが、トップ４のドライバー同様、予選では自身のタイムを縮めることが出来なかった。第2戦モンテレイでも予選4位からスタートしているタグリアーニは3位でフィニッシュし、シーズン初となる表彰台入賞を飾っている。ロード･コースで安定した速さを見せているタグリアーニは、明日のレースでも再び表彰台にあがることが出来るだろうか。
初日の予選でトップ･タイムを剥奪され、2番目のタイムによって5位となったボウデイは、2日目の予選で終盤オルタネート･タイヤを使用してタイム･アタックを行った。しかし昨日とは天候が打って変わり、晴天となった2日目の予選時には気温とともに路面温度も上昇。コンディション的には昨日の方が有利となった。自身の予選タイムを縮めることに成功するも、昨日のトップ4のタイムを更新することは出来ずに、初日と同様予選5位に留まった昨年のウイナー、ボウデイ。明日のレースでの追い上げに期待したいところだ。午前のプラクティスで2位のタイムを記録したダ･マッタは、ボウデイ同様初日の予選順位と変わらず10位。ボウデイとダ･マッタは初日の予選タイムを更新しているが、予選順位は変わらないという結果になった。
木曜日の予報では、週末を通して雨が降るとなっていたポートランドだが、午前9時ごろから晴れ間が見え出し、一日を通して快晴となった。気温も23度まで上昇することになり、訪れたファンにとっては絶好の観戦日よりとなる。今晩から明日の朝まではにわか雨が降り、午前10時ごろには太陽が出て、午後1時ごろから再び雨が降るという予報が現在出ているポートランド。レースがスタートしてから雨が降ることも過去に何度かあっただけに、雨が降ればレースは波乱に富んだ展開になるかもしれない。