＜US-RACING＞
西海岸屈指のロード･コース、ポートランドで始まった第4戦。朝のプラクティスではオールメンディンガー、予選ではウイルソンがトップタイムをマークし、ルースポーツの2台が初日を完全制覇した。ウイルソンはコース･レコードとともにトップとなり、決勝でのフロント･ロー･スタートと1ポイントを獲得。ルースポーツの二人はともに2年目のシーズンで勝てば初優勝となるが、果たして今週末に実現するだろうか。3位はペナルティを受けたボウデイに換わり、トレイシーが上がっている。
●プラクティス１：ルー･キー･オブ･ザ･イヤー、オールメンディンガーがトップ
朝から小雨が降ったりやんだりの難しいコンディションとなったポートランド。気温20度と肌寒い中、午前10時15分から1時間15分に渡って行われた最初のプラクティスで、トップ･タイムをマークしたのは、オールメンディンガーだった。昨年のルーキー･オブ･ザ･イヤーは、路面が乾き始めた中で59.449秒をマーク。2位はトレイシーの59.806秒と、このふたりだけが1分を切る。3位にボウデイ（60.002秒）、4位ドミンゲス（60.568秒）と続き、5位にルーキー最上位のグロック（60.901秒）が入った。
●プラクティス２：最後の調整でウイルソンがトップ･タイムをマーク
予選前に行われる15分間のプラクティス。依然雲は多く雨がぱらつくものの、コースはほぼ乾き始める。午後2時にグリーン･フラッグとなってセッションがスタートし、全車が最後の調整を開始。ここでトップタイムを出したのはウイルソンだった。58.674秒のタイムをマークしたF1出身のウイルソンは、2位のボウデイ（58.688秒）とわずか0.014秒差。3位にはダ･マッタが58.823秒で入り、やっと本領を発揮してきたか。
●予選：ウイルソン、オールメンディンガーのルースポーツがワンツー
雨はやみ、完全なドライとなったポートランド。10分間のインターバルをおいて、午後2時25分から予選が始まった。タイム･アタック開始から5分後、好調なウイルソンが58.038秒のトップスピードをマークし、ルーキーのレンジャーが58.325秒で2番手につける。ウイルソンはなおもスピードをアップし、8周目にこの日初めての57秒台となる57.920秒を叩き出した。しかしその2分後、チャンピオンのボウデイが57.825秒を記録してトップに躍進、序盤から激しいトップ争いが展開する。
午後2時50分、セッション終了までの残り10分を切ったところで、朝のプラクティスでトップだったオールメンディンガーが57.816秒をマーク。だが1分後にチームメイトのウイルソンはさらにその上をいく57.597秒のコース･レコードを叩き出し、トップの座を譲らない。その後も各ドライバーによる激しいアタックが続いたが、ウイルソンのタイムを破るものは現れず。得意なロード･コースでみごとフロント･ローと１ポイントを獲得した。
2位にはオールメンディンガー（57.816秒）が着け、ルー･スポーツがワンツーとなる。3位はボウデイ（57.825秒）だったが、ウイルソンのアタックを妨害したとしてファステスト･ラップを剥奪され、5位に転落してしまう。これでトレイシー（57.911秒）が繰り上がり、4位にはタグリアーニ（57.956秒）が入った。11位までが0.810秒以内となった初日の予選、明日はルーキーも上位に進出することが予想され、さらなる白熱した予選となるだろう。