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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第3戦ミルウォーキー【初日】連続200戦目のレースでヴァッサーが今季初ポール

<US-RACING>
1933年が初レースとチャンプ・カー史上最も歴史が古い伝統のショート・オーバル、ザ・ミルウォーキー・マイル。金曜日午後に行われた予選では、午前中のプラクティスでトップだったヴァッサーが、好調を維持してトップタイムをマークする。土曜日の決勝で200戦連続出走となる記念すべきレースを、ヴァッサーはポールポジションからスタートすることになった。2位にはオールメンディンガーが入り、1998年のフォンタナ以来となるアメリカ人ドライバーのフロントロー独占。3位はF1出身のウィルソンが入り、オーバルでも速さを見せつけた。
●プラクティス:第1プラクティスはヴァッサーがトップ・タイム
今回は2デー・イベントとなり、予選前のプラクティスは1回のみ。そのため午前10時から2時間といつもより長めで行われた。早朝に少し小雨が降ったものの、グリーン・フラッグが振られた午前10時の時点で路面は完全にドライ。曇り空の下、気温19度というコンディションでプラクティスがスタートした。30分が経過してウィルソンがトップタイム、以下トレイシー、ボウデイ、ダ・マッタ、オールメンディンガーと続く。スタートから1時間を経過した午前11時、オールメンディンガーが21.414秒のトップタイムを記録する。
午前11時15分にトレイシーが21.073秒でトップに躍進。残り時間が15分を切ったところで、今回ジュンケイラの代役となったセルヴィア、久しぶりのオーバルとなるダ・マッタ、オーバルの経験が少ないマーシャルらが100周を超える。残り7分でオールメンディンガーが再びトップとなったが、最後の1分でヴァッサーが21秒を切る20.987秒をマークし、トップに立ったところでチェッカードフラッグ。このセッションでのトップ6はヴァッサー、オールメンディンガー、トレイシー、ウィルソン、ダ・マッタ、ボウデイと、歴代チャンピオンが4名上位に名を連ねた。
●予選:ベテラン、ヴァッサーがポールポジションを獲得
相変わらずの曇り空の下、午後2時45分にシングルカー・クオリファイで予選がスタート。午前中のプラクティスで遅い順に一台ずつコース・インし、ウォームアップ走行のあと2周のタイムアタックで速い方のタイムが採用され、決勝のスターティング・グリッドが確定する。最初にスペラフィコがコースインして4周のウォームアップ走行のあと、アタック2周目で23.379秒のタイムを記録。その後ブレマー、マーシャルと出走し、タイムを短縮してゆく。
4番目に出走予定のフィリップが、プラクティスで破損したマシンの修復に時間が掛かっているため、タイムアタックをパス。グロックの次にコースインしたレンジャーが、22秒を切る21.954秒で暫定トップに立つ。しかしその後もタグリアーニ、ドミンゲス、ヴィルドハイム、ハンター-レイと相次いでタイムを更新。だが今回インディ500で負傷したジュンケイラのシートに座ったセルヴィアは、ハンター-レイのタイムを上回ることはできなかった。
次にボウデイ(21.355秒)とダ・マッタ(21.261秒)が続き、トレイシーが21.268秒のタイムで暫定3番手。残りはオールメンディンガーとヴァッサー、それにマシンの修復を終えたフィリップとなった。まずオールメンディンガーが2周目のアタックで21.109秒を記録してトップに立つと、午前中トップタイムをマークしたヴァッサーが、ウォームアップ・ランに続く最初のアタック・ラップで21.081秒のベスト・タイムを叩き出す。最後に出生したフィリップが21.883秒と12番手のタイムに終わったため、ここでヴァッサーの通算9度目となるポール・ポジションが確定した。
2位はオールメンディンガーとなり、1998年のフォンタナ以来となるアメリカ人ドライバーのフロントロー独占。3位はウィルソンで、以下ダ・マッタ、トレイシー、ボウデイがトップ6に入った。2列目までをPKVレーシングとルー・スポーツが占めたが、ニューマン/ハース・レーシングとフォーサイス・レーシングのどちらもスターティング・グリッドの2列目以内に入らなかったのは、2002年のマイアミ以来とのこと。明日、現地時間の午後12時からスタートとなる決勝レースは、225周で競われる。