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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第1戦ロング・ビーチ【二日目】トレイシーがコースレコードとともにポール・ポジション

<US-RACING>
2日目も快晴となったロングビーチで朝のプラクティスはボウデイがトップだったが、最終予選はロングビーチで5勝目を狙うトレイシーがポール・ポジション。しかも2000年に記録されたコースレコードを破る快挙を成し遂げた。2位は昨日フロントローを決めているジュンケイラで、3位はフォーサイスに移籍したばかりのドミンゲス。ルーキーのグロックが6位に入った。
●プラクティス3:ロングビーチ初優勝を狙うボウデイがトップ
金曜日の夜半の強風で上空の雲は一掃され、現地はカリフォルニアの青い空が一面に広がる快晴となった土曜日。しかし気温は15℃と低めで、日陰では肌寒いくらいのコンディションとなった。午前10時30分、予定どおり3回目のプラクティスがスタート。10分が経過した時点でオールメンディンガーが早くも60秒台に突入の69.538秒を計測する。その後8分が経過し、昨日の予選でポール・ポジションを獲得したジュンケイラが69.047秒をマークしてトップに躍進した。
開始から24分が経過した時点でセルビアがターン10でタイヤバリアにコンタクトし、セッションはフルコースコーションで中断となる。この段階でのトップ・タイムは、唯一の68秒台となるトレイシーの68.987秒。10時59分、グリーン・フラッグが振られてセッションが再開すると、ジュンケイラ、ボウデイのニューマン/ハース勢が続いて68秒台のタイムをマークする。45分経過時、ルーキーのマーシャルがターン1でストールし、2分間の赤旗中断となった。
10時26分、ボウデイが68.376秒でトップに浮上。直後、セッションも残り1分となった11時29分、ハンター‐レイがスピンを喫し、赤旗チェッカーでそのままプラクティスが終了した。終了間際に68.190秒と予選タイムを更新したボウデイが、トップを堅持。2番手はトレイシー、ウィルソン、ジュンケイラと続いてルーキーのグロックが5番手に入る。このプラクティス3は、出走19台全車が昨日のタイムを更新。午後の公式予選では、さらに好タイムが計測されることが予想される。
●プラクティス4:昨日の予選トップだったジュンケイラがトップ
予選を前に午後2時から15分のプラクティスが行われ、ジュンケイラが68.593秒でトップ。ドミンゲス、トレイシーと続き、ルーキーのブレマーが5番手と健闘する。
●最終予選:トレイシーがコース・レコードとともにポール
Tシャツでも大丈夫なほど、絶好のコンディションとなった午後2時25分。グリーンフラッグが振られ、2度目の公式予選がスタートした。ルーキーのヴィルドハイムが真っ先にコースインしたのに続き、バッサー、フィリープらが走行を開始する。5分が経過し、ソフトなオルタネート・タイヤでアタックを開始したバッサーが、69.543秒をマーク。7分が経過したあたりから、ダマッタを先頭に続々と各マシンがコースインし、コース上では計10台がアタックに入った。
10分経過時点で、ドイツ出身のルーキー、グロックが68.667秒をマークしてトップに踊りでる。午後2時40分には、ボウデイが昨日のジュンケイラの予選トップ・タイムを更新して68.177秒でトップに浮上すると、その翌周には67.821秒を計測。 だがその1分後にジュンケイラがボウデイのタイムを0.001秒上回る67.820秒をマーク。残り10分となってトップ争いにトレイシーが加わり、3台が67秒台の戦いを演じる。
いよいよ終盤を迎えたセッション、残り4分を切った午後2時56分、ついにトレイシーが67.485秒でトップに大躍進。2000年にジル・ドフェランがマークした67.494秒のコースレコードを0.009秒更新し、スタンドから大歓声が上がる。トレイシーにとってロングビーチでは1994年以来の予選トップだ。明日の決勝は5度目の優勝を狙うトレイシーと、ジュンケイラがフロントローから、ドミンゲスとボウデイがセカンドローからスタートする。ニューマン/ハース勢とフォーサイス勢が1−2列目を占有する結果となった。