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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第1戦ロング・ビーチ【初日】フォト&レポート

<US-RACING>

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3年連続ランキング2位だったジュンケイラが初日の予選トップに輝き、みごとフロントローを獲得した。「開幕戦初日から結果を出せて本当に嬉しいよ。オフシーズンに、チーム全員でがんばったことが、今日の暫定ポール獲得に繋がったのだと思う。コースにマシンを持ち込んでから、小さなアジャストメントをしただけでこれだけのタイムが出せたんだ。ロング・ビーチは好きなコースだし、スポンサーのパシフィケアーもここから近い場所にあるし、レースでもぜひ良い結果を残したい」と語るジュンケイラ。シェイプアップしたのか、少し顔つきが精悍になったジュンケイラ。今年こそチャンピオンになるべく、レースで優勝して好スタートを切ることができるだろうか。

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昨年のスタートでプッシュトゥパスを利用し、すさまじいパッシングを見せたトレイシー。「今日はマシンのバランスも良くて、ポール・ポジションを狙っていたんだ。最初のトライは余裕を残し、セカンド・トライでレッド・タイヤ(オルタネート・タイヤ)に履き替えて本格的にタイムアタックに挑んだんだが、バックストレッチでダマッタに追いついてしまい、タイムを伸ばしきれなかった。フラストレーションの溜まる結果になってしまったが、ロングビーチの予選はいつも最後の5分が勝負。明日のチャンスに掛けるつもりだ」と今年最初の予選を振り返るトレイシー。昨年のマシンはプレイヤーズ時代のイメージが残っていたが、今年はライトブルーが基調で、とても新鮮な印象を受ける。現場ではもうすぐ結婚するといううわさが広まっていた。一方、昨年のチャンピオンであるボウデイは、「満足な走りができたし、良いタイムも計測したと思って納得してピットに戻ったんだが、ブルーノ(ジュンケイラ)が僕よりもちょっとだけ良い結果を出してきた。彼はここでは本当に速いね。PT(ポール・トレイシー)もここで優勝した実績を持っているし、手強い二人との戦いになりそうだね」と語る。まだ勝っていないこのコースで優勝し、チャンピオンの貫禄を見せ付けたいところだ。

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“LONG BEACH 1991-2005”とペイントされた専用ヘルメットを持ち込んだバッサー。つまり、今年が15年目のレースということになる。昨年からPKVの共同オーナーとしてチーム運営もすることになった1996年のチャンピオンは、F1からカムバックしたばかりのダ・マッタをチームメイトとして受け入れた。久しぶりに戻ってきたダ・マッタは、相変わらずのキャラクターで大人気。初日の予選で11位と出遅れたが、古巣チャンプカーでの今後の活躍に期待がかかる。チャンピオン・コンビで今シーズンを戦うPKVは、要注目だ。

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北京のロゴをまとった昨年のルーキーオブザイヤー、オールメンディンガー。最初は少し違和感を感じたが、漢字だけだったからか、最後のほうには慣れてしまった。この写真は最終コーナー(ヘアピン)からの立ち上がりだが、トラクションコントロールがなくなってからは、ドライバーのテクニックがはっきりと解る。下の写真はドミンゲスで、エアデズのスポンサーが撤退したため、フォーサイスに移籍することになった。今シーズンもブリヂストンのオルタネートタイヤが採用されることになり、作戦面でも面白いバトルが見られるだろう。