CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第5戦 クリーブランド【二日目】フォト&レポート

<US-RACING>
Photo & Report by Hiroyuki Saito

 トレイシーが最終予選で1番時計となり、今シーズン初のポール・ポジションを獲得した。昨日はボウデイのペナルティにより、たなぼた式で暫定ポールとなったが、今日は見事実力でトップ・タイムを記録した。昨年は開幕戦から3連勝を飾ったトレイシーだが、ディフェンディング・チャンピオンとなった今年は、開幕戦での優勝のみに留まっている。現在ランキングで4番手となっているトレイシーだが、明日のレースではポール・トゥ・ウインを飾り、ランキング・トップに少しでも近づきたいところだ。

 自己最高予選順位となる予選2番手を獲得したウイルソン。初めてのコースとなるクリーブランドだが、さすが元F1ドライバーといった結果となった。昨年からチャンプ・カーにエントリーしたチームだが、今年はウイルソンの加入によって、チームのレベルも向上しているのは確かだ。これまでモンテレイ、ポートランドではセカンドローからスタートし、ロング・ビーチも含めてストリート、ロード・コースでは6位以上でフィニッシュしているウイルソン。明日こそは初となる表彰台、トップ・スリー入賞に向けて期待が膨らむレースとなる。

 昨日の予選でトップ・タイムを記録したものの、ペナルティを受け4番手に甘んずることになったボウデイ。その鬱憤を晴らすかのように、午前のプラクティスでは唯一57秒台を叩き出し、トップ・タイムを記録した。午後の予選では昨年に続くポール・ポジションを目指すも、ジュンケイラ同様、タイム・アタック時にタイミング悪くレッド・フラッグが発生。不完全なタイム・アタックのまま、セッションを終了することに。また、セッティングを変えたことも裏目に出てしまいポール獲得ならず。これまで開幕戦から4戦連続フロントロー・スタートだったボウデイだが5戦連続はかなわず、セカンドローとなる3番手からレースをスタートすることになった。

 2日目も快晴となったクリーブランド。午前は26度、午後の予選時で27度と例年ほど気温は上がらなかったが湿度は高く、蒸し暑い一日となった。午後1時45分からスタートした最終予選で、自己最高予選順位となる4番手を獲得したオールメンディンガー。チームと共に今年からチャンプカーにステップアップしたルーキーだが、その活躍には目を見張るものがある。チームメイトのベテラン・ドライバー、ジョルダインJr.よりも上のポジションからのスタートとなり、明日のレースで表彰台に上がれる可能性も少なくない。一方、午前中のセッションで昨日に続き、クラッシュを喫してしまったポイントリーダーのジュンケイラ。プラクティス開始20分後、ターン3でタイヤバリアに接触し、残りのプラクティス走行を断念することになった。満足に走行できなかったジュンケイラだが、予選前に行われる15分間のプラクティスでトップ・タイムを記録。しかし予選ではトラフィックやレッド・フラッグの発生でタイム・アタックのタイミングがうまく噛み合わず、6番手に留まることに。