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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 トロント【二日目】レポート

<US-RACING>
■プラクティス3:
最終予選の前に行われる75分間の第3プラクティスは、午前10時からスタート。このプラクティス・セッションから、ロケット・スポーツのフィリップに代わりミモ・ギドリィがステアリングを握る。ギドリィが最後にチャンプカーに参戦したのは、2001年の最終戦。プラクティスの開始直後はウイルソン、ハンター-レイ、ドミンゲス等がタイムを徐々に更新。15分を経過した時点でのオーダーは、ジュンケイラ、ドミンゲス、セルビア、ハンター-レイ、ジョルダイン。

スタートから31分が経過したところで、ボウデイが60.254秒のタイムでトップに立つ。50分が経過してトップは変わらずボウデイ。以下ジュンケイラ、トレイシー、カーパンティエ、ドミンゲスと続く。11時を廻り、残り時間が11分となったところでジュンケイラが60.099秒のタイムでトップに立つ。さらにドミンゲスが3番手に順位を上げる。オーダーは、ジュンケイラ、ボウデイ、ドミンゲス、ハンター-レイ、トレイシー。

残り時間20分のところでボウデイが1分を切る59.802秒をマークしてトップに再浮上。2番手はトレイシーで60.244秒のタイム。トレイシーは残り時間2分で59.764秒のタイムをマークしてトップに立つ。11時15分、チェッカード・フラッグでプラクティスは終了。最終順位は、トレイシー、ボウデイ、ジュンケイラ、カーパンティエ、タグリアーニと、カナダ人3人がトップ5に入った。

■最終予選:
予選はまず15分のオープン・プラクティスが行われ、10分間のインターバルを挟んで最終予選のタイムアタックは35分。そのうち20分間はグリーン・フラッグがギャランティされる。各ドライバーは最高15ラップのタイム・アタックが可能。現在のコース・レコードは1999年にジル・ド・フェランが記録した57.143秒。

午後1時45分、最終予選に先がけ15分間のオープン・プラクティスがスタート。開始早々から、カーパンティエが60秒台のタイムを連続する。2時31 分、ボウデイが59.923秒のタイムでトップに立つと、すぐにドミンゲスがこれを更新する59.911秒をマーク。さらに終了2分前に、ルーキーのウイルソンが59.432秒を記録してこのプラクティスでトップとなる。

オープン・プラクティス終了後、10分間のインターバルを挟んでいよいよ2時10分に最終予選がスタート。最初に初日のトレイシーのポール・タイムを凌ぐタイムを記録したのは、カーパンティエで開始から8分経過した4ラップ目のアタックで59.341秒を記録。さらにカーパンティエは59.330秒へとタイムを短縮する。

予選開始から15分が経過したところでハンター-レイが59.260秒で暫定トップに立つが、ウイルソンがこれを凌ぐ59.029秒をマークしてトップが入れ替わる。さらにこの直後、ドミンゲスが最初に58秒台に乗せる58.899秒を記録、暫定トップがめまぐるしく入れ替わる。ところがこの次の周回でドミンゲスのマシンにトラブルが発生。ターン8でストールしたマシンから白煙が立ち上りターン8 のエスケープエリアにストール。僅か5周を走行したところでドミンゲスのタイムアタックは事実上終了となる。

ボウデイが残り14分のところで58.704秒のタイムを叩き出し暫定トップに立つと、続けて次のラップでもタイムを短縮。58.558秒を記録してトップのポジションをキープする。これで規定の15周を終えたボウデイはピットレーンに戻りマシンを降りる。トップ5のオーダーは、ボウデイ、トレイシー、ドミンゲス、ウイルソン、ジュンケイラ。

残り1分のところで、ジュンケイラが3番手に上がる。ジュンケイラは最後のアタック・ラップで58.842秒と自己ベストを更新するが、ボウデイには一歩及ばず。2時45分にチェッカード・フラッグが振られて予選が終了。ボウデイが今シーズン3度目のポール・ポジションを獲得した。彼にとっては短いチャンプカー・キャリアのなかで通算8度目となるポール・ポジションで、これはジュンケイラ、ヴァッサー等と並ぶタイ記録だ。

2番グリッドは初日に暫定ポールを獲得してフロントローを確定していたトレイシーが並ぶ。以下ジュンケイラ、ドミンゲスと続き、5番手にはルーキーのウイルソンが入った。最終的にトップのボウデイから11番手のヴァッサーまでのタイム差が0.913秒と僅差という結果だった。日曜日は午前9時半から30分間のウォームアップ走行が行われ、午後1時30分に95周の決勝レースがグリーン・フラッグとなる。